出版社内容情報
半世紀に及ぶ支配のなかで、台湾は何を経験したのか。経済開発を軸として社会の隅々にまで及んだ統治の実態と、環境の激変を生き抜く台湾人の主体性を同時に捉え、日本最初の植民地における「近代化」の全容と限界を描き出す。「収奪」一色でも賛美・肯定でもない、信頼できる通史の決定版。
内容説明
植民地における「近代化」とは何か。経済開発を軸として社会の隅々にまで及んだ統治の実態と、環境の激変を生き抜く台湾人の主体性を同時に捉え、日本最初の植民地が経験した特異な「近代化」の全容と限界を描き出す。信頼できる通史の決定版。
目次
なぜ日本統治時代の台湾なのか
第1部 台湾統治の開始―一九世紀後半(台湾領有の系譜;統治者の交代、被治者の選別)
第2部 「対日開発」の時代―一八九五~一九一〇年代前半(統治の開始;帝国経済圏の形成;近代製糖業の移植;官業)
第3部 「総合開発」の時代―一九一〇年代後半~一九三〇年代前半(統治の再編;農業の多角化;工業化の進展;アジアのなかの台湾;地方開発)
第4部 「軍事開発」の時代―一九三〇年代後半~一九四五年(統治の黄昏;戦時下の台湾経済)
日本統治時代の開発の評価
著者等紹介
平井健介[ヒライケンスケ]
1980年生。2003年、慶應義塾大学経済学部卒業。2008~09年、台湾中央研究院近代史研究所訪問学員。2011年、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(経済学)。2012年、甲南大学経済学部専任講師。2019年、名古屋大学大学院国際経済政策研究センター国内研究員などを経て、甲南大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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