日本統治下の台湾―開発・植民地主義・主体性

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日本統治下の台湾―開発・植民地主義・主体性

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  • サイズ 46判/ページ数 386p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784815811587
  • NDC分類 222.406
  • Cコード C3022

出版社内容情報

半世紀に及ぶ支配のなかで、台湾は何を経験したのか。経済開発を軸として社会の隅々にまで及んだ統治の実態と、環境の激変を生き抜く台湾人の主体性を同時に捉え、日本最初の植民地における「近代化」の全容と限界を描き出す。「収奪」一色でも賛美・肯定でもない、信頼できる通史の決定版。

内容説明

植民地における「近代化」とは何か。経済開発を軸として社会の隅々にまで及んだ統治の実態と、環境の激変を生き抜く台湾人の主体性を同時に捉え、日本最初の植民地が経験した特異な「近代化」の全容と限界を描き出す。信頼できる通史の決定版。

目次

なぜ日本統治時代の台湾なのか
第1部 台湾統治の開始―一九世紀後半(台湾領有の系譜;統治者の交代、被治者の選別)
第2部 「対日開発」の時代―一八九五~一九一〇年代前半(統治の開始;帝国経済圏の形成;近代製糖業の移植;官業)
第3部 「総合開発」の時代―一九一〇年代後半~一九三〇年代前半(統治の再編;農業の多角化;工業化の進展;アジアのなかの台湾;地方開発)
第4部 「軍事開発」の時代―一九三〇年代後半~一九四五年(統治の黄昏;戦時下の台湾経済)
日本統治時代の開発の評価

著者等紹介

平井健介[ヒライケンスケ]
1980年生。2003年、慶應義塾大学経済学部卒業。2008~09年、台湾中央研究院近代史研究所訪問学員。2011年、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(経済学)。2012年、甲南大学経済学部専任講師。2019年、名古屋大学大学院国際経済政策研究センター国内研究員などを経て、甲南大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

89
学術書。日本統治下の台湾に関する通史。植民地経済史を中心に語られるが、統治全般および日本の台湾領有以前の歴史や領有の経緯についても詳しい。-なぜ台湾人は「親日」なのだろうか。日本は台湾を統治するなかで「良いこと」をしたと言われるがそれは本当なのだろうか。-このような疑問を持って一般の読者(研究者でない)は本書を手に取ったのではと著者は推察する。本書を通し「収奪論」や「近代化論」に偏らず、史実が客観的に述べられている。それに基づき著者は、日本統治下で台湾経済が近代化されたことは疑いないが、⇒2025/05/25

BLACK無糖好き

19
日本統治時代の台湾を植民地経済史の視点から描いている。台湾の開発や経済成長における台湾人の主体性を指摘している点や、台湾の対外貿易のアジアへの広がりに焦点を当てている点なども特徴。この辺りは製糖業の詳細な分析も含めた前著『砂糖の帝国』からの著者の分析視覚の強みでもあろうか。単なる収奪論や近代化論に偏ることなく、歴史に誠実に向き合い、通史をありのまま描いている印象。◇本書は第37回 和辻哲郎文化賞を受賞。2025/04/30

Go Extreme

3
日本統治下の台湾 開発 植民地主義 主体性 批判的な「視点」 学術研究に基づく 台湾総督府 食料 供給地 南進拠点 歴史認識問題 植民地への無理解 「収奪論」と「近代化論」 二つの見方 植民地性の軽視 近代化論への批判 「内地」と「外地」 法制度の差異 「対日開発」 内地の経済問題解消 「内地延長主義」 制度同一化 「総合開発」 砂糖偏重 内地偏重の是正 蓬莱米 嘉南大圳 台湾米 「軍事開発」 南進工業化 内地の利益優先 農業中心の開発 高度な農業部門 戦後台湾の「遺産」 台湾人の主体性 環境変化への対応2025/05/19

ギルティオブラブ

1
植民地台湾と帝国日本の関係。日本統治による「近代化」を単純に台湾近代化の礎とはしない丁寧な記述。日本統治によって工業化は成し遂げられなかった。植民地支配は日本のために行われたが、その中で台湾人が被支配階級でありつつも主体性を持つことで近代化を担ってる面もあった。日本の植民地支配が良かったとか悪かったとか、そんな単純な議論ではない。東南アジアへの南進によって帝国内での台湾の存在意義が低下するという視点が面白い。2025/02/11

takao

1
ふむ2024/12/09

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