出版社内容情報
価値の多元化が進むなか、リベラルな民主主義は相対主義や排外主義に抗して自らを正当化できるのか。疑いの目で見られがちな真理概念を、C・S・パースに依拠しながら政治と道徳の世界に呼び戻し、真理探究者の共同体としての社会と、そこで経験や熟議が持つ意義を描き直した、私たちがいま必要とする一冊。
内容説明
価値の多元化が進むなか、リベラルな民主主義は相対主義や排外主義に抗して自らを正当化できるのか。疑いの目で見られがちな真理概念を、C・Sパースに依拠しながら政治と道徳の世界に呼び戻し、真理探究者の共同体としての社会と、そこで経験や熟議が持つ意義を描き直した、私たちがいま必要とする一冊。
目次
序論
第1章 正当化の問題(カール・シュミットと、実質的な同質性という目標;ローティと、正当化の放棄;ロールズ―政治的であり、形而上学的ではない ほか)
第2章 真理、探究、経験―プラグマティズムの認識論(パース、真理、探究の終局;哲学、実践、対応;プラグマティズムと引用符解除論 ほか)
第3章 道徳的熟議(真理の追求と理由の付与;中立性―三つの意味;中立性原理 ほか)
結論
著者等紹介
ミサック,シェリル[ミサック,シェリル] [Misak,Cheryl]
カナダに生まれ、1988年にオックスフォード大学で博士号(D.Phil)を取得。1990年よりトロント大学哲学科教授。プラグマティズムや分析哲学史に関する著作が多数あり、リチャード・ローティ以後の21世紀のプラグマティズム研究の旗手として注目される
加藤隆文[カトウタカフミ]
京都大学文学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(名古屋大学)等を経て、大阪成蹊大学芸術学部講師、博士(文学)
嘉目道人[ヨシメミチヒト]
大阪大学文学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(上智大学)、大阪大学大学院文学研究科特任講師(常勤)を経て、大阪大学人文学研究科准教授、博士(文学)
谷川嘉浩[タニガワヨシヒロ]
京都大学人間・環境学研究科博士後期課程修了。現在、京都市立芸術大学美術学部講師、博士(人間・環境学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- MyAge (マイエイジ) MyAge…
-
- 和書
- 新編・中医学 〈基礎編〉