出版社内容情報
美術史・建築史のマスター・ナラティヴに組み込まれている「ゴシック誕生」。しかし、中世ヨーロッパ建築・彫刻の驚くべき多様さはその直線的な物語から排除されてきた。大聖堂を飾る人像円柱やマイクロアーキテクチャなどの豊かな造形に光を当て、時代様式を超えた新たなゴシック像を提示する。
内容説明
美術史・建築史のマスター・ナラティヴに組み込まれている「ゴシック誕生」。しかし、中世ヨーロッパ建築・彫刻の驚くべき多様さはその直線的な語りから排除されてきた。大聖堂を飾る人像円柱やマイクロアーキテクチャなどの豊かな造形に光を当て、時代様式を超えた新たなゴシック像を提示する。
目次
オルタナティヴなゴシック像に向けて―排除から回収へ
第1部 「ゴシック誕生」の問題系―起源創出のレトリックを問う
第2部 ロマネスクとゴシックのあいだ―人像円柱
第3部 「古典主義的」ゴシック
第4部 周縁と細部の考古学(1)―マイクロアーキテクチャ
第5部 周縁と細部の考古学(2)―シャルトル大聖堂「王の扉口」と装飾小円柱
複数形で長いゴシック―ひとつの処方箋として
著者等紹介
木俣元一[キマタモトカズ]
1957年浜松市に生まれる。1980年名古屋大学文学部卒業。1982年名古屋大学大学院文学研究科博士前期課程(哲学専攻美学美術史専門)修了。1987年パリ第1大学博士課程(中世考古学専攻)にて博士号取得。名古屋大学文学部助手、助教授などを経て、名古屋大学大学院人文学研究科教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。