客観性

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客観性

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  • サイズ A5判/ページ数 408p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784815810337
  • NDC分類 116.5
  • Cコード C3010

出版社内容情報

内 容
客観性とは何か。科学はいかにして「客観的なもの」と向き合うようになったのか ——。近世の博物学や解剖学から、写真の衝撃を経て、現代のナノテクノロジーまで、科学者の実践や「認識的徳」の展開をたどり、客観性の歴史を壮大なスケールで描き出した名著、待望の邦訳。カラー図版多数。

著者紹介
ロレイン・ダストン(Lorraine Daston)

マックス・プランク科学史研究所名誉所長。18世紀の確率論や、初期近代の博物学における驚異などを幅広く研究してきた科学史家。主な著作に、Wonders and the Order of Nature, 1150–1750(共著、1998年)、Against Nature(2019年)などがある。

ピーター・ギャリソン(Peter Galison)

ハーヴァード大学教授。実践に注目した科学史研究を牽引し、近年はドキュメンタリー映像の制作にも携わる。主な著作にImage and Logic(1997年)など、邦訳に『アインシュタインの時計 ポアンカレの地図』(名古屋大学出版会、2015年)がある。

(所属等は本邦訳書初版第1刷発行時のものです。)

目 次
 凡 例
 ペーパーバック版前書き
 初版前書き

プロローグ 客観性の衝撃

第1章 眼の認識論
     盲目的視覚
     集合的経験主義
     客観性は新しい
     科学的自己の歴史
     認識的徳
     本書の議論
     普段着姿の客観性

第2章 本性への忠誠
     客観性以前
     自然の可変性を飼いならす
     観察のなかの理念
     四眼の視覚
     自然を写生する
     客観性以降の本性への忠誠

第3章 機械的客観性
     曇りなく見る
     科学および芸術としての写真
     自動的図像と盲目的視覚
     線画と写真の対立
     自己監視
     客観性の倫理

第4章 科学的自己
     なぜ客観性なのか
     科学者の主観(主体)
     科学者のなかのカント
     科学者のペルソナ
     観察と注意
     知る者と知識

第5章 構造的客観性
     図像のない客観性
     心の客観的科学
     実在的なもの、客観的なもの、伝達可能なもの
     主観性の色
     神ですら言えないこと
     中立的な言語の夢
     宇宙規模の共同体

第6章 訓練された判断
     機械的複製の不安
     客観性のために正確性を犠牲にすべきではない
     判断のアート
     実践と科学的自己

第7章 表象リプレゼンテーションから提示プレゼンテーションへ
     見ることは存在すること —— 真理・客観性・判断
     見ることはつくること —— ナノファクチュア
     正しい描写

 謝 辞
 訳者あとがき
 注
 索 引

内容説明

客観性とは何か。科学はいかにして「客観的なもの」と向き合うようになったのか―。近世の博物学や解剖学から、写真の衝撃を経て、現代のナノテクノロジーまで、科学者の実践や「認識的徳」の展開をたどり、客観性の歴史を壮大なスケールで描き出した名著、待望の邦訳。

目次

プロローグ 客観性の衝撃
第1章 眼の認識論
第2章 本性への忠誠
第3章 機械的客観性
第4章 科学的自己
第5章 構造的客観性
第6章 訓練された判断
第7章 表象から提示へ

著者等紹介

ダストン,ロレイン[ダストン,ロレイン] [Daston,Lorraine]
マックス・プランク科学史研究所名誉所長。18世紀の確率論や、初期近代の博物学における驚異などを幅広く研究してきた科学史家

ギャリソン,ピーター[ギャリソン,ピーター] [Galison,Peter]
ハーヴァード大学教授。実践に注目した科学史研究を牽引し、近年はドキュメンタリー映像の制作にも携わる

瀬戸口明久[セトグチアキヒサ]
京都大学人文科学研究所准教授。博士(文学)

岡澤康浩[オカザワヤスヒロ]
京都大学人文科学研究所助教。PhD(歴史学)

坂本邦暢[サカモトクニノブ]
明治大学文学部講師。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mealla0v0

7
本書は図像(科学アトラス)を中心として展開される科学的認識論の歴史である。古典時代の博物学に代表される、賢者が自然の本質を見出す(本性への忠誠)時代を経て、写真のように自然をそのまま映しとる装置が発達すると、主観性の介入を意志的に排除する(機械的客観性)時代が訪れる。だが、何の注釈もない図像はそれだけでは意味を持たない。そこで訓練されたエキスパートが初学者にも伝達可能な形でその特徴を理解させる、観相学者の視覚が必要とされるようになった(訓練された判断)。客観性の在り方は科学者の自己を規定してきたのだ。2022/10/25

buuupuuu

4
科学における「客観性」は19世紀中盤になって現れた新しいものなのだという。この時期になって科学者達は観察への自己の介入を排除しようと躍起になる。他方で芸術においては個性の発露が称賛されるようになっていく。こうした変化には観察者の自己イメージの変化が関係しているという。20世紀になると観察にはむしろ訓練に基づく解釈が必要であるという考えが主流になる。そうした経緯が科学アトラスの製作を中心とした科学的実践を題材にして辿られる。大きな歴史的変化をテーマとするものだが具体的にアトラスの図像が沢山例示されて面白い。2021/09/12

Go Extreme

2
眼の認識論: 盲目的視覚 集合的経験主義 客観性は新しい 科学的自己の歴史 認識的徳 本性への忠誠: 客観性以前 自然の可変性 観察の中の理念 四眼の視覚 客観性以降の本性への忠誠 機械的客観性: 曇りなく見る 自動的図像と盲目的視覚 自己監視 客観性の倫理 科学的自己: なぜ客観性なのか 科学者のなかのカント 観察と注意 知る者と知識 構造的客観性: 図像のない客観性 心の客観的科学 神ですら言えないこと 訓練された判断: 判断のアート 実践と科学的自己 表象リプレゼンテーション→提示プレゼンテーション2021/09/14

hryk

1
科学的図像の歴史をたどりながら科学者のエートスとして客観性がどう扱われたのか、その変遷を紐解く。膨大な資料を扱う手付きに歴史学研究の凄みを感じた。2023/05/30

Yoshi

0
客観性という概念の変遷を歴史的に紐解く。 現代科学の成立とともに客観性が生まれたわけではない。科学と美学は密接に結びついていた。当時は、人は同じように感じるものと信じられており、主観が問題とはならなかった。しかし、認識に対する信頼が揺らぎ、客観性の理想が機械になっていった歴史が描かれている。 科学というものがどのような土壌で生まれ、どのように変化してきたのか、そして、それは、現在の常識であって、未来には変わっている可能性があるものである、と認識させられる。2021/02/05

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