内容説明
20世紀における科学・開発・環境の関係を問い、生態環境をめぐる知の生成と帝国ネットワークによる循環から、植民地開発の思想と実践、国際開発援助への展開をたどり、植民地科学者を軸に「エコロジーの世紀」の成り立ちを描く力作。
目次
「エコロジーの世紀」への視角
第1部 大戦間期のイギリス帝国―科学・開発・環境(第一次世界大戦後のイギリス帝国と「開発のための科学」;帝国林学ネットワークと在来知;アフリカ開発と生態学的パラダイム;土壌侵食とグローバルな危機論)
第2部 第二次世界大戦後の植民地開発と国際開発援助(国際開発援助のはじまりと植民地科学―グローバルな資源管理をめぐって;一九五〇年代英領東アフリカの農業開発とエコロジー;アフリカ開発と国際技術援助)
植民地科学者・開発・環境
著者等紹介
水野祥子[ミズノショウコ]
愛知県生まれ。2001年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、駒澤大学経済学部教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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