内容説明
倫理的に振る舞う機械の必要性を、哲学的背景も含めて明確に提示。実現に向けた種々の工学的アプローチを概観し、困難ではあるが避けがたい取り組みのこれからを展望する。エンジニアと哲学者を架橋する待望の書。
目次
なぜ機械道徳なのか?
道徳の工学
人類はコンピュータに道徳的意思決定をしてほしいのか?
(ロ)ボットは本当に道徳的になりうるのか?
哲学者、エンジニア、AMAの設計
トップダウンの道徳
ボトムアップで発達的なアプローチ
トップダウンとボトムアップを融合させる
ベーパーウェアを超えて?
理性を超えて
もっと人間に似たAMA
危険、権利、責任
著者等紹介
岡本慎平[オカモトシンペイ]
1986年生まれ。2015年広島大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、広島大学大学院文学研究科助教、博士(文学)
久木田水生[クキタミナオ]
1973年生まれ。2005年京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、名古屋大学大学院情報学研究科准教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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四ツ谷
1
ロボットに工学と哲学を結ぶ一冊みたいに紹介されたので読んでみた。開発者にすべての道徳を委ねるトップダウン型と幼児が道徳を積むようにボトムアップ型があるのはいい話題だったけど、翻訳があれなのか原書があれなのか、結局何が言いたいのか話題が飛びに飛んで南海ホークス2019/06/01
k_omni
0
トップダウン、ボトムアップ2022/10/22
christinayan01
0
興味ある話なので。サンデル教授『Justice』のAI版みたいな内容。例えば自動運転で5人轢き殺して自分は軽症、1人轢き殺して自分は死亡、これをAIにどう判断させるべきか、みたいな例え話が延々続く。加えて後者の轢いてしまう1人が女性だったら?子供だったら?AIにどう決断させる?みたいに話を広げる。 読むのが辛い。途中でギブしました。このテーマで仕事している人くらいしか向かないかも。 もはやただの哲学本だし、カントの話とか唐突に出るし、著者は特に主張しないし、なんの脈絡もなく次の章に行くし...疲れた。2020/08/07