内容説明
変化の激しい世界における教師の役割は「やわらかい学校」の実現として捉えられる。同僚と協働し学校全体の改善へと向かう実践や、その省察を通した能力向上を軸とする、ゆるぎない視座から日本の現実を見つめ、生涯にわたる多元的な「教師教育」を基礎づけた決定版。
目次
「教師教育」の捉え方―「教員養成・教員研修」から「教師教育」へ
第1部 教師教育の目標と対象(教師専門職化の再検討―教職専門性に関する諸概念;教師の生涯発達―「学び続ける教師」の意味)
第2部 学校環境と教師教育(「やわらかい学校」―閉じられた学校組織と開かれた学校組織;学校組織文化―学校組織の多様性;学校の「組織学習」と教師教育―「学校組織文化」の認識とその改革)
第3部 大学・大学院と教師教育(大学と教員養成―学校現場に焦点を当てた大学の教師教育;大学院と教師の専門性―教育専門職博士課程EdDの可能性;教師教育研究の方法―教育実践と教育研究)
自己統制学習と教師教育―教師の「資質・能力」向上に向けて
著者等紹介
今津孝次郎[イマズコウジロウ]
1946年、徳島県に生まれる。京都大学教育学部卒業、京都大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。三重大学教育学部助教授、名古屋大学教育学部助教授、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授、名古屋大学教育学部附属中・高等学校長を歴任。現在、愛知東邦大学教育学部教授・教育学部長・教職支援センター長、名古屋大学名誉教授、博士(教育学、名古屋大学)。専攻、教育社会学・学校臨床社会学・発達社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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