内容説明
現代アジアの工業化の起源に迫る。奇跡の経済的再興を可能にしたものとは。イギリスの政策構想を手がかりに、先進国からの所得移転が果たした役割を解明、アジアの主体的対応も含めた戦後開発援助の新たな全体像を描き出し、グローバルヒストリーの新機軸を示す。
目次
経済援助・開発とアジア国際経済秩序
第1部 コロンボ・プランからインド援助コンソーシアムへ(脱植民地化とインドのコモンウェルス残留;コロンボ・プランの変容とスターリング圏;インド援助コンソーシアムと世界銀行;1960年代の米印経済関係―PL480と食糧援助問題)
第2部 東アジアの開発主義と工業化(1950年代の東アジア国際経済秩序とスターリング圏;東アジアの開発主義と経済援助―台湾・韓国・香港;開発主義とシンガポールの工業化)
経済開発から東アジアの経済的再興へ
著者等紹介
秋田茂[アキタシゲル]
1958年広島県に生まれる。1985年広島大学大学院文学研究科博士後期課程中退。大阪外国語大学助教授などを経て、大阪大学大学院文学研究科教授、博士(文学)。著書『イギリス帝国とアジア国際秩序』(名古屋大学出版会、2003年、第20回大平正芳記念賞)『イギリス帝国の歴史』(中公新書、2012年、第14回読売・吉野作造賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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