内容説明
中心国によるグローバル支配の道具といった一面的な見方をしりぞけ、マルチエスニックなマレーシアでうみだされた高等教育モデルとその波及を通して、アジアの英語化の生きた姿を、変動する社会と地域の中でつぶさに捉える。
目次
序章 英語化するアジア―英語化論・トランスナショナルな高等教育・ポスト複合社会
第1章 エスニシズムとマルチエスニシティ―多民族社会マレーシアにおける2つの方向性
第2章 マレーシアから生まれた高等教育モデル―トランスナショナルな制度の成立と仕組み
第3章 新たな高等教育モデルの創造―民間の起業者と制度的イノベーション
第4章 高等教育の民間化・英語化とエスニック関係―国家と民間、ブミとノン・ブミ
第5章 留学生の国際移動とマルチエスニックな文化仲介者―中継地としての「英語国」マレーシア
第6章 トランスナショナルな高等教育モデルの国際伝播―アジア途上国から先進英語国まで
第7章 英語化とポスト複合社会の行方
補論 グローバル・メディアとローカルな言語状況―CNNインターナショナルの英語をめぐって
著者等紹介
吉野耕作[ヨシノコウサク]
1953年生。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス大学院よりPh.D.東京大学大学院人文社会系研究科教授などを経て、上智大学総合人間科学部社会学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- ハワーズ・エンド