内容説明
偉大(マグヌス)と呼ばれた男。ローマ帝国の拡大に身を投じた「政治家」ポンペイウスの栄光と挫折の生涯を、史料の徹底的な読み込みから鮮やかに描き出す。世界史の転換点を活写した傑作、本邦初訳。
目次
第1章 序説
第2章 権力の座に
第3章 レピドゥスの蜂起とセルトリウス戦争
第4章 第一次執政官職
第5章 海賊戦争
第6章 ミトラダテス戦争と東方の新秩序
第7章 帰還
第8章 三頭同盟
第9章 三頭同盟の更新と第二次執政官職
第10章 第三次執政官職
第11章 内乱の勃発
第12章 デュッラキオン、ファルサロス、最期
著者等紹介
長谷川博隆[ハセガワヒロタカ]
1927年東京都に生まれる。1953年東京大学文学部西洋史学科卒業。名古屋大学文学部教授を経て、名古屋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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中島直人
4
(図書館)読了。新たな発見はなし。というか、この著者のポンペイウス感が一般化してしまっただけか。ポンペイウスが主なのに、尊重されていない印象大。不満。2021/11/26
かじかじ。
0
ポンペイウスの視点からカエサル、キケロの登場するローマの時代を見て取れる興味深い本だった。ポンペイウスの地位に対する欲と、本人の持っている資質が一部乖離していたことと、運悪く同時代にカエサルが登場したということに大きくは起因するのだろうと思えた。 筆者ゲルツァーはローマ正義家伝でカエサル、キケロの本も出版されているので、当時のローマ時代という山を皆がどのようなルートで登って、山頂のどのような景色を眺めたのか興味深いため、他の本も読んでみたい。2024/11/23
しめおん
0
内乱の1世紀中期の重要なアクターであるポンペイウスに焦点を当てた作品。彼がどのように栄達し、どのように凋落していったかが詳しく書かれている。なかなか彼を主人公にした本はないので、この時代が好きなら絶対に読んでおきたい本。2022/07/12