内容説明
日本の経済人はなぜアジア太平洋戦争を阻止できなかったのか。植民地帝国の形成から、在華紡路線・満鉄路線の成立と対抗をへて、盧溝橋事件へと至る歴史を丹念に跡づけ、新たな全体像を描いた碩学による日本帝国主義史の決定版。
目次
序章 帝国主義日本の歴史をどのように捉えるか
第1章 「日本型ブルジョアジー」の系譜とエートス
第2章 外資排除による産業革命と日清戦争
第3章 早熟的資本輸出と植民地帝国の形成
第4章 第一次世界大戦への対応とその限界
第5章 一九二〇年代の対外膨張戦略(1)在華紡路線
第6章 一九二〇年代の対外膨張戦略(2)満鉄路線
第7章 満州事変への日本ブルジョアジーの対応
第8章 準戦時体制下における対外膨張
終章 帝国主義日本の挫折―「政治的資本主義」の末路
著者等紹介
石井寛治[イシイカンジ]
1938年生。1965年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院経済学研究科教授、東京経済大学経営学部教授を経て現在、東京大学名誉教授、日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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