内容説明
世界生産シェア90%以上という驚異的な発展。低コストの下請企業としてグローバルな産業内分業に組み込まれた後発の台湾メーカーが、先進国企業との相互作用の中から急激な成長をとげたメカニズムを、粘り強いインタビュー調査と、明快な分析枠組みによって解きあかす。
目次
序章 後発国企業の驚異的発展―本書の課題とアプローチ
第1章 産業アクター間関係と能力構築―分析の枠組み
第2章 原型と前提―前史としてのデスクトップ型パソコン産業
第3章 単線的な産業アクター間関係の成立―2000年代初頭まで
第4章 「情報の受け手」としての能力構築―台湾企業のキャッチアップ型成長
第5章 鼎状の産業アクター間関係への展開―2000年代初頭以降
第6章 「情報の出し手」への発展過程―台湾企業による「価値ある提案能力」の構築
終章 発展モデルの可能性―総括と展望
著者等紹介
川上桃子[カワカミモモコ]
1968年宮城県仙台市出身。1991年東京大学経済学部卒業、アジア経済研究所入所。2008年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。2011年東京大学より博士(経済学)学位取得。現在、アジア経済研究所在台北海外調査員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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