出版社内容情報
第55回日経・経済図書文化賞受賞
内容説明
日次データによる大坂米相場の復元により、効率的な価格形成の具体的様相と、そのダイナミックな地方への波及過程を解明、幕府の米切手政策を軸に、世界的先駆をなす市場の成立を新たな水準で描き出す。幕府の政策を失敗とのみ位置づけた従来の評価を覆し、近世市場の達成を示した画期的成果。
目次
幕藩体制下における米市場
第1部 領主米市場の形成(幕府直轄米市場の成立;大坂米市場の制度的基礎)
第2部 幕藩領主と大坂米市場(米価統制策の再検討;米切手統制策の再検討;大坂米市場と大名財政)
第3部 近世社会と相場情報(大坂米市場の効率性;幕府直轄米市場の連動と統合)
近世社会における市場の論理
著者等紹介
高槻泰郎[タカツキヤスオ]
1979年東京都に生まれる。2010年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学大学院経済学研究科助教を経て、神戸大学経済経営研究所講師、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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