内容説明
「朱子学の原郷」にして出版文化の中心を抱え、科挙で驚異的な成功を収めながら中央の政治とは縁遠く、海外の世界へと開かれた「異域」の個性。中国官僚社会でのふるまいと歴史教科書の出版を焦点に、その歴史的境位と文化の質を見定める。
目次
第1部 福建士大夫と官僚社会(劉後村と南宋士人社会;明末の〓(びん)人)
第2部 歴史教科書と福建人(教科書の埃をはたく―『資治通鑑綱目』再考;不肖の孝子―『少微通鑑』;『通鑑』のインブリード―「綱鑑」)
著者等紹介
中砂明徳[ナカスナアキノリ]
1961年大阪府に生まれる。1984年京都大学文学部卒業。1989年京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。現在、京都大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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