内容説明
紙とは異なる木簡・竹簡の特性から、書記官のあり方、書体・書法や書芸術の誕生、そしてなによりも徹底した文書行政の実態を、文書の伝達・人の動き・物の管理にわたり、明晰な論理と緻密な考証によって蘇らせた労作。
目次
緒言
第1編 簡牘の形態と機能(簡牘の時代とその終焉;視覚簡牘の誕生;檄書攷)
第2編 書記とその周辺(書記官への道;書体・書法・書芸術;行政文書の書式・常套句)
第3編 漢代行政制度考証(漢代の地方行政;通行行政;食糧支給とその管理)
結論
著者等紹介
冨谷至[トミヤイタル]
1952年大阪府生まれ。京都大学文学部史学科東洋史専攻卒業、同大学院博士課程中退。京都大学人文科学研究所助手、大阪大学教養部講師、京都大学人文科学研究所助教授を経て、京都大学人文科学研究所教授。ケンブリッジ大学訪問研究員、ドイツミュンスター大学客員教授、中国西北大学客員教授を歴任。中国法制史、簡牘学。文学博士(京都大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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