内容説明
大航海時代を拓いたスペインにおいて、非ヨーロッパ地域の「野蛮」な人々とのあるべき関係をめぐり、新たな政治秩序を模索したサラマンカ学派。ラス・カサスにいたるその思想の展開を丹念に跡づけ、主権国家論に連なる近代の政治思想を問い直す。
目次
序章 「もう一つの国家論」の生成
第1章 近代政治秩序とインディアス問題
第2章 理性と賢慮―インディオの本性
第3章 政治権力の本質―インディアス支配の正当性
第4章 正戦の要件―インディアス征服戦争の是非
終章 「もう一つの国家論」の意義と課題
著者等紹介
松森奈津子[マツモリナツコ]
1973年東京都生まれ。2001年スペイン政府給費奨学生として、国立マドリード(コンプルテンセ)大学政治社会学部社会政治思想史学科博士課程修了。博士(政治学、2004年、国立マドリード大学)。2001年青山学院大学国際政治経済学部助手(~2004年)。2004年静岡県立大学国際関係学部講師(~現在)。この間、国立サラマンカ大学地理歴史学部招聘教員(2006年)、慶應義塾大学法学部特別招聘講師(2008年)、関西大学法学研究所研究員(2008年~現在)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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