内容説明
シェイクスピアにも比される、スペイン黄金世紀を代表する劇作家カルデロン。哲学劇から名誉の悲劇まで、多彩かつ豊饒な世界を凝縮した初の本格的選集。
著者等紹介
佐竹謙一[サタケケンイチ]
金沢市に生まれる。アメリカ・イリノイ大学(アーバナ・シャンペーン校)大学院博士課程修了(Ph.D.)。現在、南山大学外国語学部・大学院国際地域文化研究科教授。専攻、スペイン文学、ラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てれまこし
5
バロック演劇の巨匠はカルデロンだそうだ。ロマン派にはシェイクスピア以上に貴ばれた。勧善懲悪(イエズス会的な)筋書が多いが、悪の道を転がり落ちていったり、独裁者が破滅させられたり、姦通の疑いから無垢の女が罰せられたり、またそれを知りつつ夫が妻を殺したり(名誉のため)と、世界の「救われなさ」が描かれてる。だけどカルデロン劇では登場人物が「内省」を介して最後には救われる。それで作品の完成度が高い。ドイツ悲劇にはこれが欠けるからかえってバロックの世界観が技術的洗練に覆われずに見てとれる(ベンヤミン)ということか。2026/04/30




