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記録と記憶の比較文化史 - 史誌・記念碑・郷土

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  • サイズ A5判/ページ数 391,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784815805012
  • NDC分類 204
  • Cコード C3020

出版社内容情報


「歴史」の場はいかにして形成され、社会に何をもたらしたのか? 地域社会の歴史と民俗を記録した郷土誌と、歴史的記憶のシンボルである記念碑の分析を中心に、近代に
おける歴史文化の形成と、ナショナリズムにつながる歴史意識の具体的な様相を、
米・中国・日本にわたって初めて比較史的に明らかにした共同研究の成果。



目次:

 序 章 近代化と歴史意識 (若尾祐司)

第Ⅰ部 歴史と地誌
 第1章 近代ドイツの地域文化と歴史協会 (若尾祐司)
         ― 一九世紀前半ナッサウ歴史協会の設立と活動

 第2章 記録化の意図と方法 (羽賀祥二)
         ― 一九世紀日本地誌と民俗記述

 第3章 近世日本の地誌と地域像 (溝口常俊)
         ― 尾張藩撰地誌の世界


第Ⅱ部 史蹟と記念碑
 第4章 記念碑の創るアメリカ (和田光弘)
         ― 最初の植民地・独立革命・南部

 第5章 セイラムにおける魔女狩りの記憶 (久田由佳子)
         ― 一九世紀ニューイングランドの負の遺産をめぐって

 第6章 近代イギリスにおける戦争の記念・顕彰行為 (小島崇)
         ― 一九世紀 対仏戦争~第一次世界大戦の記念碑

 第7章 二〇世紀中国の記念碑文化 (王暁葵)
         ― 一九世紀 広州の革命記念碑を中心に

 第8章 西双版納の周恩来記念碑 (加藤久美子)


第Ⅲ部 民俗と郷土
 第9章 一九世紀中葉ドイツにおける民俗・郷土研究の出立 (若尾祐司)
         ― 一九世紀 W・H・リールの革命体験と「社会的民俗学」

 第10章 産業都市化と郷土史の形成 (羽賀祥二)
         ― 一九世紀名古屋における博覧会と歴史祭典

 第11章 歴史家の郷土語り (溝口常俊)
         ― 一九世紀地域論と県民性