出版社内容情報
ヨーロッパ演劇史の最高峰をなすスペイン黄金世紀の絢爛たる夢幻世界――ゲーテに「ポエジ
ーがこの世からすべて失われてしまってもカルデロンから再生できよう」と言わせた『人生は
夢』の作者をはじめ、<自然の怪物>ロペ・デ・ベーガ、セルバンテス、ティルソらの豊饒た
る作品群。
目次:
解説 スペイン黄金世紀の演劇
・ヌマンシアの包囲(ミゲル・デ・セルバンテス)
・オルメードの騎士(ロペ・デ・べーガ)
・農場の番犬(ロペ・デ・べーガ)
・悪魔の奴隷(アントニオ・ミラ・デ・アメスクア)
・不信心ゆえ地獄堕ち(ティルソ・デ・モリーナ)
・愛に愚弄は禁物(ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ)
・名誉の医師(ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ)
・神聖なるナルシソ(ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス)
年 表
スペイン黄金世紀の作家および作品一覧
内容説明
ヨーロッパ演劇史の最高峰をなすスペイン黄金世紀の絢爛たる夢幻世界。ロペ・デ・ベーガからカルデロンにいたる豊饒たる作品群を収めた、わが国初の本格的選集。
著者等紹介
牛島信明[ウシジマノブアキ]
1940年、大阪市に生まれる。東京外国語大学、およびマドリード・コンプルテンセ大学で学ぶ。1985年より東京外国語大学教授。2002年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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いとう・しんご singoito2
9
セルバンテス1編、ロペ・デ・ベーガ2編、アントニオ・ミラ・デ・アメスクエア、ティルソ・デ・モリーナ各1編、ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ2編、ソル・ファナ・イネス・デ・ラ・クルス1編、6名8編のアンソロジー。今だって週末はネットドラマでほぼ徹夜って人も多いのに、識字率の低い17世紀にあっては、作家達の主な活躍の場は演劇だったのは洋の東西を問わず、なんだなぁ、と思いました。私的には罪と恩寵、自由意志の問題を扱ったティルソ・デ・モリーナ「不信心ゆえ地獄堕ち」が一番面白かったです。2024/03/26
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ロペ・デ・ベーガ「農場の番犬」を。手紙、平手打ち、トリスタン2016/09/09
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