出版社内容情報
「ある」とはどういうことか? 20世紀最大かつ最難関の哲学書であり、哲学史上もっとも重要な書物の第3巻。
内容説明
第3巻はデカルトの存在論の誤謬を批判し、世界内存在としての現存在の空間性と手元存在者の空間性との関係から、世界の世界性を考察する。また、「共同現存在」「世人」などの概念から現存在とは誰なのか、他者とは誰なのかという実存論的な問いを考える。(第1篇第27節まで)
目次
第1部 時間性に基づいた現存在の解釈と、存在への問いの超越論的な地平としての時間の解明(現存在の予備的な基礎分析(世界の世界性;共同存在と自己存在としての世界内存在、「世人」))
著者等紹介
ハイデガー,マルティン[ハイデガー,マルティン] [Heidegger,Martin]
1889‐1976。ドイツの哲学者。フライブルク大学で哲学を学び、フッサールの現象学に大きな影響を受ける。1923年マールブルク大学教授となり、’27年『存在と時間』を刊行。当時の哲学界に大きな衝撃を与えた。翌’28年フライブルク大学に戻り、フッサール後任の正教授となる。ナチス台頭期の’33年に学長に選任されるも1年で辞職。この時期の学長としての活動が、第二次大戦直後から多くの批判をうける。大戦後は一時的に教授活動を禁止された
中山元[ナカヤマゲン]
1949年生まれ。哲学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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