出版社内容情報
「繁栄の60年代」に続く四半世紀は、アメリカの停滞と日本の急成長、日米
逆転、さらに再逆転を含む転換期であり、世界市場を舞台にグローバル寡占と多
層ネットワークが成長してきた。本書は、このようなグローバル競争における日
米企業の相互作用を通して産業発展の動態を展望する。
目次:
序章 日米関係経営史の課題[第Ⅰ編 リストラクチャリングのアメリカとグロ
ーバル化の日本]第1章 コスト競争と後発効果/第2章 企業システムのジャ
パナイゼーション/第3章 総合的製品政策の継続と断絶[第Ⅱ編 「強いアメ
リカ」の持続性]第4章 明確な戦略と販路の確保/第5章 棲み分けとコア・
ビジネス/第6章 国際共同開発と国際共同生産[第Ⅲ編 情報技術革新をめぐ
る日米対抗]第7章 世界標準をめぐる角逐/第8章 製品開発の集中戦略とフ
ルライン戦略/第9章 規制緩和と国際対応[第Ⅳ編 サービス革新の日米格差]
第10章 自動車フランチャイズ・システムの日米相互波及/第11章 流通シ
ステムのジャパナイゼーション/ 第12章 国際化のなかの金融鎖国/終 章
グローバル競争における日米企業間関係の位置と転換
内容説明
アメリカの停滞と日本の急成長、日米逆転、さらに再逆転―グローバル競争における日米企業の相互作用を通して、20世紀後半の産業発展のダイナミズムを歴史的に展望する。
目次
第1編 リストラクチャリングのアメリカとグローバル化の日本(コスト競争と後発効果―鉄鋼業におけるUSスチール社と新日鉄;企業システムのジャパナイゼーション―自動車産業におけるGM社とトヨタ ほか)
第2編 「強いアメリカ」の持続性(明確な戦略と販路の確保―石油産業におけるエクソン社、モービル社と東燃、出光興産;棲み分けとコア・ビジネス―化学産業におけるデュポン社と三菱化学 ほか)
第3編 情報技術革新をめぐる日米対抗(世界標準をめぐる角逐―コンピュータ産業におけるIBM社と富士通;製品開発の集中戦略とフルライン戦略―半導体産業におけるインテル社と日本電気 ほか)
第4編 サービス革新の日米格差(自動車フランチャイズ・システムの日米相互波及―生成・移転・再革新;流通システムのジャパナイゼーション―日用品小売業における日米のセブン‐イレブン ほか)