出版社内容情報
精密な人間科学を打ち立てようとしてヒュームが書き、欧米では現在も最も言
及されることの多い『人間本性論』全巻を対象に、当時の政治・社会・思想状
況をも射程に入れてその思想の全体像を描く。それはまた現代社会科学の脊梁
たるモラル・サイエンスの形成を辿ることでもある。
内容説明
ヒューム哲学の全体像とその意義。精密な人間科学を打ち建てようとしてヒュームが書いた『人間本性論』全巻を対象に、当時の政治・社会・思想状況をも射程に入れてヒューム思想の全体像を描く。それはまた現代社会科学の脊梁たるモラル・サイエンスの形成を辿ることでもある。
目次
序章 ヒュームのモラル・サイエンスを生んだもの
第1章 「知性論」における哲学的論理
第2章 情念論とその意義
第3章 道徳論
補章 インテルメッツオ
第4章 政治哲学
第5章 政治イデオロギー
第6章 説明のヒューム的概念
第7章 ヒュームから何を学ぶか
感想・レビュー
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鑑真@本の虫
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図書館。 モラルサイエンスの見地からヒューム哲学を論じた良著。 ヒューム哲学の全体像を追いながらその意義を見いだし、『人間本性論』を通し、彼の目指した精緻な人間科学を明かそうとする。 何が素晴らしいかといえば、そのヒュームへの高い理解である。 当時の社会情勢や政治等の要素を踏まえつつ、ヒューム自身の思想が論じられるので、ヒュームそのものを理解しながらモラルサイエンスへの応用が臨める。 また、情報量が非常に豊富で、無理ない議論と言える。 さすがはヒューム研究者の神野先生というところか。2015/01/15
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