出版社内容情報
もし「アウシュヴィッツ」以後もウェーバーが生きていたとしたら……。ナチ
ス史研究・ワイマル史研究に優れた業績を挙げた歴史家が、ウェーバーによる
「近代の病理学」の根幹を掴み出し、その診断の可能性を展開した卓抜な論考。
「神なく予言者なき時代」の正統性は何処にあるのか?
内容説明
ナチス史研究に優れた業績を挙げた歴史家が、アウシュヴィッツ以後の視線から、西欧合理化過程のパラドクスに真摯に取組んだ「歴史家」ウェーバーによる「近代の病理学」の根幹を掴み出す。
目次
1 序論「神なく予言者なき時代に」
2 「昼のざわめきが絶え、今すべてのものに黄昏が訪れる」
3 「最後の人々」
4 「理性の夢」
5 生にとっての学問の「利益と不利益」