出版社内容情報
「ドイツ人の歴史は極端の歴史である。中庸以外の全てがある」という痛烈な
書き出しで始まる本書は、わが国でも著名な現代英国の歴史家が、ドイツの齎
した悲劇の原因を尋ねて、ルターからヒトラーにいたるドイツ近代史の軌道を
告発し、ドイツ統一が孕む問題性を鋭く予見した歴史の傑作。
内容説明
ルターからヒトラーにいたるドイツ近代史の軌道を告発。「ドイツ人の歴史は極端の歴史である。中庸以外の全てがある。」という痛烈な書出しで始まる本書は、わが国でも著名な現代イギリスの歴史家が、ドイツの齎した悲劇の原因を尋ねて、ルターからビスマルクを経てヒトラーにいたるドイツ近代史の軌道をヨーロッパ史的視野にたって点検し、今日のドイツ統一が孕む問題性を鋭く予見した歴史の傑作。
目次
第1章 分裂したドイツ―神聖ローマ帝国の遺産
第2章 フランスの興隆
第3章 ドイツ連邦―オーストリア・プロイセン提携時代
第4章 1848年―ドイツ自由主義の1年
第5章 オーストリアの興隆
第6章 プロイセンによるドイツの征服
第7章 ビスマルクのドイツ―プロイセンの興隆
第8章 ヴィルヘルム二世のドイツ―ドイツによるプロイセンの征服
第9章 ホーエンツォレルン・ドイツの危機
第10章 ドイツ陸軍の統治
第11章 共和政体下の空白期間
第12章 煽動による独裁制と1930年以後におけるドイツ統一の完成