出版社内容情報
従来のわが国の湖沼研究は、大型湖沼に限られ、小湖沼や地理的に不便な所で
は、現在でもほとんど知見がないのが実情である。本書は、その欠を埋めるべ
く、全国湖沼の動植物プランクトン相と水質の現状を調査した記録であり、今
後の環境保全や有効利用を考える上で不可欠の一冊となろう。
目次
湖沼とは
湖沼の研究史
第1部 湖沼誌 基礎論(湖沼の形態;湖沼の性質;湖沼と人間活動)
第2部 湖沼誌 本論(本邦湖沼の水質、プランクトン、底生動物、魚類、水生植物相と富栄養化の現状;湖沼における今後の課題と問題点)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K
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(1992,452.9)30年前の本だが、個人が通しで調査したものとして、質とボリュームともにどっしり。これを超える図鑑的辞書的湖沼本はあるのか?最近読んだハンディ入門書は、やはり外国人の著書でないので、日本人の書いたもの二は及ばない。湖盆の形態データ、歴史などはもちろんだが、本論(各湖別)には、フォーレル水色や、過去論文リストがついていて魅力的(ただ深さの程度はないみたい)。古本だと2000円ぐらいで出ているので、ちょっと考えてみる。老後の楽しみのお供にあるといいなあと。2023/09/16