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出版社内容情報
近代オーストリア最大の劇作家グリルパルツァ。自らを語ることの少なかった
彼の遺稿中より発見された本自伝は、古典主義演劇、ウィーン民衆劇等さまざ
まな要素を融合し、独自の戯曲様式を創出した彼の人と作品を伝えるのみなら
ず、19世紀ウィーン精神の一面をも彷彿とさせるであろう。
内容説明
自らを語ることの少なかったグリルパルツァの死後、その遺稿中より発見された本自伝は、バロック演劇、ウィーン民衆劇等さまざまな要素を融合し、独自の戯曲様式を創出した彼の人と作品を伝えるのみならず、19世紀ウィーン精神の一面をも彷彿とさせるであろう。
目次
グリルパルツァ自伝(気ままな時代;処女作『祖先の女』;イタリア旅行;期待と失望;ドイツ旅行;パリ、ロンドン旅行)
1848年・革命の思い出
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kero385
13
高校時代、手塚富雄先生著「ドイツ文学案内」で初めて名前を知ってから、グリルパルツァーはずっと気になる存在だった。日本語に訳された彼の作品は極めて少なかったけれど、和訳されているものは全部読んだ。「オットカール王の幸福と最後」と三部作「金羊皮」の邦訳は、いまではなかなか手に入らないが、40年前はまだ図書館などで手にすることができた。和訳のなかった“Der Traum ein Leben”は、レクラム文庫で購入し、辞書を引き引き読んだ。大学3年の冬だった。その頃どうして彼に惹かれたのかはよくわからなかった。2025/08/20