SB新書<br> 読書する脳

電子版価格
¥1,045
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

SB新書
読書する脳

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784815633363
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0236

出版社内容情報

本を読む人の頭の中で、一体何が起きている?
読書だけが私たちの脳にもたらす能力を科学的に解き明かす。

▼本書で解説している、読書と脳についての謎
・なぜ「紙の本」で読んだ内容は記憶に残りやすい?
・読書によって「頭が良くなる」のはなぜ?
・漢字と仮名が混ざった文章を、脳はどうやって理解している?
・読書中に、内容と関係のないことを考えてしまうのはなぜ?
・「快読」「精読」「音読」の科学的な使い分けとは?
・読書のモチベーションを上げる科学的な方法とは? など多数。



情報過多とデジタル化の波によって、脳は常に疲弊しています。
本書は、そんな時代に読書だけが私たちにもたらすものを、脳科学の視点から解説します。

読書好きの方、読書の持つ科学的な力を知りたい方は必読の一冊。


【目次】

目次(仮)
はじめに あなたの脳は読書で変わる

第1章  読書の今をひも解く――データで見る「読まない時代」の現実
読書をしない子どもたち/子ども時代の読書体験が人生を変える?/犯人はスマホ? 減り続ける「紙の読書」/「文字離れ」ではなく「読書スタイルの変化」/読書量の減少は「冊数」だけでは測れない/情報の洪水から身を守るための「紙の本」の力/「脳内マップ」が記憶を助ける/実験で分かったスマホ読書の「不都合な真実」/難しい本ほど「紙」で読むべし/「スキャン読み」の落とし穴

第2章 読書がもたらす脳科学的メリット
脳が新しい刺激を求めてしまう理由/なぜ、脳はすぐに疲れてしまうのか?/ヒューリスティックが引き起こす「認知バイアス」の問題/メンタル不調をもたらす「反芻思考」の謎/読書が脳の「休息」になるしくみ/読書中の「心のさまよい」は悪いこと?/読書がもたらす脳と身体のリラックス効果/読書で「頭がよくなる」脳科学的メカニズム/読書が認知症予防になる理由

第3章 文字と言語処理の脳メカニズム
書けないけど「読めちゃう」漢字の不思議/なぜ世界には二種類の文字があるのか?/表意文字(漢字)の脳内処理/表音文字(アルファベット、ひらがな、カタカナ)の脳内処理/日本語を読む脳は、驚くべき「二刀流」の使い手/日本語が読めるのに読書しないなんてもったいない!/話し言葉としての日本語の力/日本語を聞くことが想像力のトレーニングになる/耳で聴く読書の可能性/字幕付き動画や映画は情報過多?/読書がもたらす「快感」の正体

第4章 認知バイアスとセルフトーク――自分を操る脳のしかけ
都合のいい情報ばかり集める脳のクセ/注意力を操って読書をもっと楽しく!/脳の数だけ「現実」がある?/知恵ブクロ記憶とは何者か/脳の作業台、「ワーキングメモリ」の役割/知識の「棚」を組み替えるスキーマの力/柔らかい脳を育てる「シナプス可塑性」/読書中のセルフトークに注目!/ネガティブセルフトークの影響/読書によって得られる「精神的自由」

第5章 脳が喜ぶ読書テクニックとアウトプット術
「快読」って何?――飛ばし読みの極意/「精読」って何?――脳メカニズムと活用法/「行間を読む」とはどういうことか/「音読」はなぜすごい?――脳の力を最大限活かす/なぜ「読みっぱなし」では記憶に残らないのか/読書習慣を身につける実践法/「クエスチョン立て」の実践/「読書カード」の活用術/その他の実践的Tips/「最強の読書法」をすでにあなたは経験している

第6章 読書がもたらす共感力と社会性
読書は「著者とのコミュニケーション」――ミラーニューロンの秘密/共感力が人類を進化させた/「精神的自由」を失ってはいないか/読書を通じて広がる「精神的自由」/未来への展望と創造性の涵養

あとがき

内容説明

読書は単なる情報収集ではなく、あなたの「脳」を創る行為。なぜ、紙の本で読んだ内容は記憶に残りやすいのか?なぜ、物語を読むと登場人物に感情移入できるのか?―その答えは、あなたの「脳」に隠されています。本書では、読書が私たちの思考力や想像力を高める驚きのメカニズムを、最新の脳科学をもとに解き明かします。押し寄せる情報の波に疲れがちな今だからこそ知りたい、読書の科学的な意味がわかる一冊。

目次

第1章 読書の今をひもとく―データで見る「読まない時代」の現実
第2章 読書がもたらす脳科学的メリット
第3章 文字と言語処理の脳メカニズム
第4章 認知バイアスとセルフトーク―自分を操る脳のしかけ
第5章 脳が喜ぶ読書術
第6章 読書がもたらす共感力と社会性

著者等紹介

毛内拡[モウナイヒロム]
お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教。1984年、北海道函館市生まれ。2008年、東京薬科大学生命科学部卒業。2013年、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員等を経て2018年より現職。同大にて生体組織機能学研究室を主宰。専門は、神経生理学、生物物理学。「脳が生きているとはどういうことか」をスローガンに、基礎研究と医学研究の橋渡しを担う研究を行っている。第37回講談社科学出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

65
本を読む、取り分け紙の本を読むことで脳にもたらされる、様々な影響を、プラス面を中心に詳述する。各章では、文字と言語処理に果たす脳の役割や、記憶に関わる脳の様々な役割などについて、最新の研究成果が示される。最後に、「脳が喜ぶ読書術」として、「快読」、「精読」、「音読」の意味を取り上げる。読書について、脳科学という客観的な視点からの分析を通して、自分の読書の癖や目指すべき読書の形を教えられることが多かった。所々に挟まれるコラムには、読書についての意外な話題が盛られていて、若くてイケメンな著者に親しみを覚える。2025/11/12

かわうそ

30
久々の新書ではあるもののかなり面白かった。デジタルデバイスと紙の本で同じ本を被験者に読ませ、内容の確認テストを行ったところ、得点に差が出たというのは面白い。それはどうやら紙の本とデジタルで読む時では、脳の働き自体も違ってくるのが理由らしい。また、読書習慣がある子どもが自己肯定感、将来への希望の指数が高かったのに対し、読書習慣がないとその指数も落ちるという。また、読書のストレス解消効果はずば抜けており、音楽を聴くことよりもストレス解消度が大きい。日本語という特殊な言語が脳の構造を変えてしまっているらしい。2025/12/08

山下奈绪

22
毛内さんは、一見むずかしくて抽象的に思える脳のしくみを、すごく“生活に寄り添った”感じで説明してくれるんだよ。 なんで読書中にぼーっとしちゃう人がいるのか、紙の本と電子の本でどうして読みやすさや理解度が違うのか、そして読書がどうして考えを深くしたり、気持ちを細やかにしてくれるのか…そういうことを分かりやすく教えてくれるの2025/12/11

ほんメモ(S.U.)

13
読書という行為が人間の脳にどのような影響を及ぼすか、という事を教えてくれる一冊。とにかく「読書」を、脳科学的な観点から全肯定してくれます。自分が読書している事をポジティブに捉えるというのも、脳には良い影響を与えるらしい。例えば「今日も良い本が読めて幸せだ」とか。本の感想をアウトプットするのも良くて、読書メーターも紹介されていました。他に面白かった問い→紙の本とデジタル本は、脳科学的にどう違うか。→表意文字(漢字など)と表音文字(アルファベットやひらがななど)を読む時、それぞれ脳のどの部分を使っているのか。2025/12/09

Ri

8
「読書する」という行為そのものが持つ力を、脳科学からのアプローチで紹介してもらえる本です。電子書籍よりも紙での読書が優れている理由、情報があふれる現代で読書が私たちに齎すメリットなどなど……読書好きな方にも、イマイチ読書に乗り気になれない方にも是非読んでほしい一冊です。少しですが、終盤で読書メーターについての記述もあって驚きました。2025/12/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22891938
  • ご注意事項

最近チェックした商品