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出版社内容情報
選考会騒然、衝撃の問題作。
魔女と魔獣――その結末は罪と罰、最後に全てが覆る。
第16回GA文庫大賞《銀賞》受賞作。
少年は人を食べた。そして、この世で最も醜い魔獣の姿になった。
慟哭、絶望、逃亡。命を狙われる身になった“魔獣”はようやく気付く。牙が、舌が、本能がどうしようもなく血肉に飢えていることに。
もう人には戻れない。居場所を失った魔獣はとある魔女と出会う。
「君、私の使い魔になりたまえ」
契約すればこの〈魔獣化の呪い〉を解く鍵が見つかるかもしれないという。だが、契約と引き換えに与えられた使命は人を殺すことだった――
なぜ少年は人を食べたのか? 誰が呪いをかけたのか? そして、この世で最も醜い魔獣の姿とは……?
選考会騒然――魔女と魔獣が織り成す極限必死のダークファンタジー。
内容説明
少年は人を食べた。そして、この世で最も醜い魔獣の姿になった。慟哭、絶望、逃亡。命を狙われる身になった“魔獣”はようやく気付く。牙が、舌が、本能がどうしようもなく血肉に飢えていることに。もう人には戻れない。居場所を失った魔獣はとある魔女と出会う。「君、私の使い魔になりたまえ」契約すればこの“魔獣化の呪い”を解く鍵が見つかるかもしれないという。だが、契約と引き換えに与えられた使命は人を殺すことだった―なぜ少年は人を食べたのか?誰が呪いをかけたのか?そして、この世で最も醜い魔獣の姿とは…?選考会騒然―魔女と魔獣が織り成す極限必死のダークファンタジー。第16回GA文庫大賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
23
帆船が難破して漂流し、人を食べたとして懲役3年の禁固刑を課されたレオナルド。収監され醜い魔獣と化して脱獄し、居場所を失った彼が魔女エレーナと出会うダークファンタジー。レオナルドを匿ってくれたリースを異端として殺した異端審問官との因縁。魔獣化の呪いに掛かった彼の名をレオニスとし、使い魔とした復讐の魔女エレーナ。若い娘たちを拐かす領主代行への復讐、旧知の復讐に関わる中で様々な想いに触れて、それでも本質は変わらない彼の因縁の決着には切なくなりましたけど、思わぬ真相と何とも複雑な主従関係が印象に残る物語でしたね。2025/01/13
和尚
17
第16回GA文庫大賞《銀賞》受賞作、少しミステリ要素もあるダークファンタジーでした。 やむを得ない事情で人を食べた少年が、収監された後に何故か魔獣となってしまって始まる物語。 七賢者の一人と呼ばれる魔女と出会い使い魔になり、いくつかの事件に関わる中で過去の事件と魔獣になってしまった理由を知る。 普通に人死にもありますが、まだこの後広がっていきそうな世界とキャラクターですし、二巻も楽しみにしたいと思います。2025/01/19
ホシナーたかはし
15
エレーナの服装は、イラストだとイブニングドレスというより痴女のそれ。帯の文句を引用すれば、彼女の服装が「都合の良い」に当たるのかも。それさえなければ、最近のファンタジーに良くある四大元素等お約束も無いので、ダークファンタジーとしては珍しいし面白いです。ただ、帯は過剰で、そこまで大騒ぎするほどか、と言われると・・・2025/01/16
真白優樹
12
人間を食らって投獄され、何故か魔獣へ変わってしまった少年が魔女に出会い始まる物語。―――復讐と言う断罪、そして生存と言う贖罪。 割と簡単に惨たらしく人が死ぬダークめ、割ときつい世界観の中、魔獣となり果て尊厳すら失いながらも必死に足掻き生き延びていくという頑張りが光っている物語であり、中々に骨太で読み応えのある物語である。元に戻る事を選ばず、魔獣として生き続ける人生を。自身にとっての贖罪の道を選んだ少年は、魔女の傍らでどんな世界を見ていくことになるのか。次に待っている復讐とは。 次巻も勿論楽しみである。2025/01/16
彩葉 楓🍁
6
【★★★☆☆】えっ…キモ。人食の罪を犯した主人公は、監獄に収監されたその後、目が覚めると何故か魔獣の姿になっていた。脱獄後、最強の魔術師の称号を持つ女性・エレーナと出会い、彼女の使い魔として仕え、自身を魔獣の姿に変えた魔術師を探すため行動するが──?ダークファンタジーらしい理不尽な運命を歩むシーンや何故主人公が人食をしたのかなど序盤の掴みはとても良かったが、後半に進むにつれて消化不良的な展開ややりたかったシーンを前倒ししている感が否めない少々強引さを感じる展開に違和感を感じた。ミステリー要素には驚いた。2025/06/21