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出版社内容情報
「プロ棋士になります」
就位式でそう宣言したあいは、女流枠で出場した公式戦でプロを相手に連勝を続ける。しかし勝てば勝つほど周囲から人は離れていき……。
一方、世界最強のスーパーコンピューターが計算した百年後の将棋を目にし、八一は絶望する。
それでも未来の将棋に立ち向かう八一に明かされる、もう一つの秘密。
それは――
「……久しぶり。銀子ちゃん」
激闘に次ぐ激闘! 悲しき運命に直面した時、人はそれを受け容れるのか、それとも乗り越えるのか!?
未来に挑む棋士の姿を描く17巻!!
「運命よ、そこをどけ――この飛車が通る!!」
内容説明
「プロ棋士になります」就位式でそう宣言したあいは、女流枠で出場した公式戦でプロを相手に連勝を続ける。しかし勝てば勝つほど周囲から人は離れていき…。一方、世界最強のスーパーコンピューターが計算した百年後の将棋を目にし、八一は絶望する。それでも未来の将棋に立ち向かう八一に明かされる、もう一つの秘密。それは―「…久しぶり。銀子ちゃん」激闘に次ぐ激闘!悲しき運命に直面した時、人はそれを受け容れるのか、それとも乗り越えるのか!?未来に挑む棋士の姿を描く17巻!!「運命よ、そこをどけ―この飛車が通る!!」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナギ
56
運命にあらがう。というのが今巻の本質だったのかなぁ?と読んでて感じました。それぞれが背負っている運命にあらがう事が出来た者だけが救われていく。あらがうというよりは切り拓くが正しいかもしれない。運命だと諦めたらそこで終了なんだと。最終的には人生とは過酷な物だと再認識させられた。内容に触れたいけどこれは触れるだけでネタバレになってしまう。あい、天衣、銀子の願いが今後どうなっていくのかに期待です。2022/12/16
かんけー
54
読了♪ほぼ一週間前に読了していたが、多忙で年末に(ー_ー;)冒頭、あいの発言力は関東関西の将棋界に衝撃的な地響きを!創多の棋力を持ってしても敵わない棋士も居ると?然し?天ちゃんと八一はスパコン「淡路」で将棋界の未来像を突き詰めてどうしたいのか?銀子ちゃん久々登場でほっこり♪ん~?色んな所にフラグや伏線ちりばめ、作者もどうしたいのかwあとがきも中々に神妙で。あいの対戦中思わぬ所で迷いが生じても八一の存在感だけで復活するあいの想いに喝采を♪JS研キャラも登場し、物語に彩りを(⌒‐⌒)ラストの創多のムチャ→2022/12/29
オセロ
47
異例の方法でプロ棋士を目指す宣言したあい。目標に向かって突き進むほど風当たりは強くなっていく一方で、天衣の元でスーパーコンピューターが見せる100年後の将棋を見せつけられた八一は久しぶりに再会した銀子の秘密を知ることになる。 100年後の将棋の姿に激震が走る中での竜王を目指す、将棋の歴史を信じるあいと勝ちへの執念を捨てられない元竜王・碓氷の対局、そして破竹の勢いで連勝する創多に時代遅れと言われる振り飛車で挑む生石の対局はどちらも熱いものがありました。 次巻はあいVS天衣の再戦とのことで、続きが楽しみです。2022/12/15
星野流人
42
怖すぎる。将棋の未来を見てしまった八一も、絶望に挑み続ける苦行も、棋界の全てを敵に回してしまったあいも、銀子の運命も、何もかもが怖すぎて、震えました。この巻では、明確にあちこちに絶望が撒き散らされた印象です。それは将棋そのものであったり、八一と銀子の未来であったり。しかしその絶望をぶち壊してくれそうな希望もあったりして、どのように転ぶのかまったくもって分かりません。あいや創多などの若い世代が、碓氷や生石のようなベテランと本気の殺し合いをする様子を見て、改めて年齢問わず真剣勝負のできる将棋のヤバさを実感2022/12/24
ナオフミ
39
将棋ソフトの話はこの作品に限った話ではなく現実世界で起こっていることだ。現代の技術を使えば数年数百年後の将棋を見るのも難しくはないだろう。その結論を見るのも。しかし、やっぱり人と人が戦うスポーツであるために正当な手ではなくこれからは罠を沢山作り使う時代になってくるのではないかと考える。ソフトには効かないけど人間には効くから。2023/12/13