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出版社内容情報
後に『死の七日間』と呼ばれる、オラリオ最大の悪夢が訪れる――。
闇派閥(イヴィルス)による大攻勢にさらされた迷宮都市。街を支配した『巨悪』に抗う冒険者たちだったが、悪辣な計略、終わりのない襲撃、更には守るべき存在である民衆にも非難され、次第に消耗していく。知己を失い、自らの正義が揺らぎつつあるリューも同じだった。そして、そこへ畳みかけられる『邪悪』からの問い。
「リオン、お前の『正義』とは?」
崩れ落ちる妖精の少女は、黄昏の空の下で選択を迫られる。
これは暗黒期を駆け抜けた、正義の眷族たちの星々の記憶(レコード)――。
内容説明
後に『死の七日間』と呼ばれる、オラリオ最大の悪夢が訪れる―。闇派閥による大攻勢にさらされた迷宮都市。街を支配した『巨悪』に抗う冒険者たちだったが、悪辣な計略、終わりのない襲撃、更には守るべき存在である民衆にも非難され、次第に消耗していく。知己を失い、自らの正義が揺らぎつつあるリューも同じだった。そして、そこへ畳みかけられる『邪悪』からの問い。「リオン、お前の『正義』とは?」崩れ落ちる妖精の少女は、黄昏の空の下で選択を迫られる。これは暗黒期を駆け抜けた、正義の眷族たちの星々の記憶―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
46
『死の7日間』と呼ばれるオラリオ籠城戦が始まる。虐殺に継ぐ虐殺、仲間たちの非業の死、守っていたはずの民衆からの憎悪。揺るがぬ正義などない。邪神エレボスの嘲笑が響く。アリーゼのバカっぽさ(と裏側の心)が救い。絶対に破れなさそうな邪神サイドの凶悪な布陣。勝ち目が見えない、それでも反撃の意志は挫けない。相変わらずリューさんは親友の死から立ち直れておらず、“正義”の意味は闇の中。2025/01/25
こも 旧柏バカ一代
36
闇派閥の邪神、絶対悪エレボス主導で冒険者の主神達を襲い強制的に送還し冒険者の加護を剥奪して弱体化した冒険者を虐殺。さらに無差別に迷宮都市の住民を虐殺して、アストレア・ファミリアの奮闘虚しく多くの生命が失われて行った。フレイア・ファミリアのオッタル、ロキ・ファミリアのガレスですら重傷を負うほどの激戦だったので、その過酷さは推して知るべし。そんな被害に遭った住民達から突き上げをくらい。エレボスから「9正義とは?」という問いをかけられていたリューは苦悩していた。それを嫌らしくエレボスは再度リューに問うてきた。2022/11/13
よっち
33
闇派閥による大攻勢にさらされた迷宮都市。自らの正義が揺らぎ崩れ落ちるリューは、黄昏の空の下で選択を迫られる第二弾。街を支配した『巨悪』に抗うものの、悪辣な計略や終わりのない襲撃、更には守るべき存在である民衆にも非難され、次第に消耗していく冒険者たち。何もかもが足りない、信じられない絶望的な状況で正義を謳うのは容易なことではなくて、それでも諦めずに抗うため再び立ち上がる冒険者たちもいて、悪意を極めた状況で再び正義を問われるリューの葛藤に、見事応えてみせるアストレア・ファミリアの覚悟には心揺さぶられましたね。2022/11/11
オセロ
32
実力者を味方に付けた闇派閥からの攻撃でかつてない危機に見舞われた迷宮都市オラリオ。 冒険者は傷つき、市民は不安と不満に襲われ、そしてその不満は冒険者に向けられて。そんな絶望的な中で、追い討ちをかけるように正義とは何かを問う邪神エレボスに対するリューの悩みに悩み抜いて出した答えと、アストレア・ファミリアの言葉でオラリオが一つになる展開は最高に熱かったですね。 正邪決戦はどんな結末を迎えるのか続きが楽しみでもあり、怖くもあります。2022/11/12
和尚
19
重たい展開とかつての彼らの在り方、邪神の問いと答えが熱い。本編の時間軸的に、この展開を彼ら彼女らは切り抜けるわけで、最後の盛り上がりからも勝つのは正義側なのでしょう。しかしアストレアファミリアは、その上で結末はそうなわけですよね。おおお、情緒が……3巻を読みます。2025/02/03