SB新書<br> まちづくり幻想―地域再生はなぜこれほど失敗するのか

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まちづくり幻想―地域再生はなぜこれほど失敗するのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784815609122
  • NDC分類 601
  • Cコード C0236

出版社内容情報

古い価値観、間違った常識、集団心理ーー
地域を蝕む「バカの壁」を乗り越えよ!
お金や人をいくら投入しても地域再生がうまくいかない理由を
地域分野のトップランナーが初めて明かす!

地方再生はますます混迷の度を深めている。
地方交付税交付金(約16兆円)が毎年、地方に配られ、さらに2014年からは「地方創生政策」がスタート。
年間1兆円を超える予算が投じられたものの、2019年には人口の東京一極集中は過去最高になりました
さらに2020年、「新型コロナウイルス感染拡大」による「地方の時代」をメディアは報じましたが、統計を見ると、
東京からの流出は結局、郊外(埼玉、千葉、神奈川)に集中し、結果として東京都人口は増加を維持し、東京圏の総じて減少が続く地方圏に対する相対的優位が崩れることはありませんでした。
なぜ、戦後一貫して莫大な財源が投入され続け、さらに近年も支援は追加されているにも関わらず、地方はますます衰退してしまうのか。
地元をどうにかしたくて、地域の人を巻き込んだ事業に取り組んだ人たちが大勢いるのに、結果が出ないのはなぜなのか。

そこには、地域の多くの人たちが囚われている「まちづくり幻想」がある。

「まちづくり幻想」とは、皆が常識だと思いこんでいるものが、実は現実とは異なり、それを信じ、共有してプロジェクトを進めてしまうが故に地域の衰退を加速させる、本質的な問題だ。
失敗する地域再生事業の多くは、取り組み内容以前として、関係者の思考の土台そのものに間違った思い込みがあるのだ。

「あの成功事例みたいなものを地元にほしい!」「予算を取ることこそ仕事だ」と信じ切って進めてしまう自治体の意思決定者。
「よそ者・バカ者・若者」がいないと活性化できないとつぶやき、自分で挑戦しない言い訳をする民間事業者。
成功者を妬み、足を引っ張り合う集団心理に侵された、内向き思考のネクラな地元の人たち。
あくまで仕事だと割り切って、頼まれたことしかせず、自らリスクを負わない外の人。
最新の統計と400を超える全国の実践事例から導いた、
幻想の詳細とそれを打ち破るアクションとは?
コロナ以降の地方を立ち直らせるために、地域起こし分野にかかわる官民全ての人必読の1冊!

内容説明

地方創生が叫ばれてから早数年。日本の地域は再生どころかますます衰隊の度を深めています。莫大な財源が投入されたにもかかわらず、うまくいかないのはなぜか。そこには、「まちづくり幻想」があると著者は指摘します。幻想は官民トップ層による誤った意思決定や生活者の集団圧力を引き起こし、地域を成功から遠ざけます。地域分野でトップランナーの著者が、全国の実践例と最新の統計をもとに暴き出す、誰も言わなかった本音のまちづくり論!

目次

第1章 「コロナ禍で訪れる地方の時代」という幻想(大企業の地方拠点は手放しに良いことではない理由;「東京一極集中が終わった」というフェイクニュース ほか)
第2章 えらい人が気づけない、大いなる勘違い(予算があれば地域が再生するは本当か;なんでも「成功事例」を求める病 ほか)
第3章 「地域の人間関係」という泥沼(「成功者」を収奪者だと思い込む人;みんなで力を合わせ、頑張れば成功するのワナ ほか)
第4章 幻想が招く「よそ者」頼みの失敗(お金の話がすっぽり抜けた「外の人」活用の幻想;関係人口とは地元のファン増加だという幻想 ほか)
第5章 まちづくり幻想を振り払え!(官×意思決定者が「役所」ですべきこと、「地域」ですべきこと;官×組織集団「自分の顔を持ち、組織の仕事につなげる」 ほか)

著者等紹介

木下斉[キノシタヒトシ]
1982年生まれ。高校在学時からまちづくり事業に取り組み、2000年に全国商店街による共同出資会社を設立、同年「IT革命」で新語流行語大賞を受賞。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。08年に設立した熊本城東マネジメント株式会社をはじめ全国各地のまちづくり会社役員を兼務し、09年には全国各地の事業型まちづくり組織の連携と政策提言を行うために一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンスを設立。15年から都市経営プロフェッショナルスクールを東北芸術工科大学、公民連携事業機構等と設立し、既に350名を超える卒業生を輩出。20年には北海道の新時代に向けた「えぞ財団」を仲間と共に発足している。また内閣府地域活性化伝道師等の政府アドバイザーも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひこうき雲

73
著書の今までの主張と大きく変わりはない。一つだけ言いたいことー社会は常に複雑な要素が絡みあってできており、社会を変えるとは、止められない自動車を走りながら修理するようなものという前提に立つ必要がある。地域を変えるために動くことが大事だと分かっていても、動けないのも理由があるし、それを吊るし上げるのもどうか。2021/06/12

けんとまん1007

65
地域再生、地域活性化などの言葉には、以前から胡散臭さや、軽薄さを感じている。人が増えないと・・とか、予算がないと・・とか。自分が住む地域への関わりが、これまで以上に深くなってきた2年間の中で考えていることを整理することにつながる。悪い意味での前例踏襲、内向き志向。基本は人ということに尽きるし、それを実感。一人の覚悟が重要とのフレーズに納得。いかにして関わる人を増やすのか。ただ、これは数年前からの流行である関係人口とは違う。そこに暮らす人の中でという視点。2024/01/13

レモン

46
つまるところは人の問題である。いかなる課題も失敗する理由も人的ミスによるものだが、成功に導くのも「人」である、と実感。行政だけでなく、会社などあらゆる組織にも置き換えられる。結局「人」を大事にしない事業や組織はダメになるよなぁ。一市民レベルでもできること…地元企業・店舗を応援することか。よし、転職しよう。2022/06/29

おせきはん

36
地域再生が失敗する原因が著者の経験、見聞に基づき具体的に解説されており、納得感がありました。他地域の成功事例や過去の栄光などの「幻想」を捨て、自分のこと、周囲の目よりも「地域の未来」を考えて、他人任せにせず、できることから行動するのが大切だと思いました。2021/11/02

ちくわ

26
自分は『成功はアート、失敗はサイエンス(田中修治)』という言葉が好きなので、様々な失敗談を読んだり研究したりするのが趣味である。また、将来生まれ故郷に帰った時に地元の再創生をお手伝い出来たら良いな!という想いがあるので、それを実現するための事前勉強の一環として本書(=数々の失敗談)を読み始めた。数多くの事例があり、また上手くいかない本質的な部分に切り込んでいる内容であるため、自分としては非常に良い本だと感じた。名著『失敗の本質』が好きな方は、興味深く読めるのでは?2023/11/08

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