ＧＡ文庫 転生魔王の大誤算―有能魔王軍の世界征服最短ルート

あわむら 赤光【著】

ＳＢクリエイティブ（2020/09発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 333p／高さ 15cm
• 商品コード 9784815607456
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

歴代最強の実力を持つ魔王ケンゴーにも、決して漏らせぬ秘密があった。
「転生前より状況がひどくない!?」
前世の彼は、伝説の不良だった兄と勘違いされ舎弟から尊敬を集めた、草食系高校生の乾健剛だったのだ！
今度こそ平穏に生きたいのに、より凶悪な魔族達に臣従され、いつ本性を見抜かれるかハラハラの生活を送るケンゴー。
だが命惜しさに防御魔法を極めれば無敵の王と畏敬され、ハーレムに手を出す勇気がないだけなのに孤高だと逆にモテ、臣下の顔色を伺えば目配りの効く名君だと絶賛の嵐で、第二の人生は順風満帆!?
これは己の強さも権力も持て余し、誤算続きで名声まで爆上げしてしまう、転生魔王のサクセスストーリーである！

内容説明

歴代最強の実力を持つ魔王ケンゴーにも決して漏らせぬ秘密があった。「転生前より状況がひどくない！？」前世の彼は、伝説の不良だった兄と勘違いされ舎弟たちから尊敬を集めた、草食系高校生の乾健剛だったのだ！今度こそ平穏に生きたいのに、より凶悪な魔族達に臣従され、いつ本性を見抜かれるかハラハラの生活を送るケンゴー。だが命惜しさに防御魔法を極めれば無敵の王と畏敬され、ハーレムに手を出す勇気がないだけなのに孤高だと逆にモテ、臣下の顔色を窺えば目配りの効く名君だと絶賛の嵐で、第二の人生は順風満帆！？これは己の強さも権力も持て余し、誤算続きで名声まで爆上げしてしまう、転生魔王のサクセスストーリーである！

著者等紹介

あわむら赤光［アワムラアカミツ］
第一回ＧＡ文庫大賞奨励賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

前世は不良だった兄と勘違いされ舎弟から尊敬を集めた草食系高校生・健剛が、歴代最強の実力を持つ魔王ケンゴーに生まれ変わり、より凶悪な魔族達に臣従されていつ本性を見抜かれるかハラハラの生活を送る勘違いコメディ。本性を知る乳兄妹のルシ子に見守られながら、過激な部下たちの暴走を必死で止めて、苦し紛れの言い訳が深謀遠慮っぽく勘違いされる展開には苦笑いでしたが、何だかんだで部下に愛されてる感じがいいですね。人間側王女の狂信者っぷりにはドン引きでしたけど、窮地に陥ったルシ子を救うべく奮闘する姿はなかなか良かったですね。

2020/09/11

[サケ太]

勘違い系の転生ファンタジー。魔王ケンゴーの各人物たちとのやりとりが軽快で面白い。考え方のギャップが大きい。脇にキチンと主人公を理解している人間がいるのもなんだか新鮮。ただ、誤解を受けて崇拝されるだけではない。確かな強さを持つケンゴーは目的を果たせるのか気になるところ。

2020/09/15

[まっさん]

★★★★☆ GA文庫から多数の作品を刊行しているあわむら赤光先生の新作。個人的にここ最近読んだファンタジー物の中では群を抜いて良かった。今作の主人公である魔王･ケンゴーが優秀な臣下である魔将達に囲まれながら意図せず世界征服の道を歩んでいく、ややコメディ色が強い作風に仕上がっており、どこか癖の強い周囲の臣下に振り回されながらも魔王としての責務をなんやかんやこなしていく彼の生き様はカッコ良いと思うし、そんな彼の周りを固める魔将の面々が個人的に刺さりに刺さりまくったところも今作を楽しむ事が出来た要因の一つにな→

2020/09/30

[サキイカスルメ]

がんばれ、魔王ケンゴー！伝説の不良だった双子の兄と間違えられまくり、ついには喧嘩に担ぎ出されて死んでしまった心はチキン顔は強面の高校生が、歴代最強の魔王として転生してしまうお話。七大魔将すごい名前だなと思ったら、ケンゴーがつけたあだ名でしたね。日頃はチキンハートを隠しつつ魔王ムーブしてるけれど、唯一ケンゴーの本性を知っているルシ子もいるし、結構取り繕えてない時も多いと（笑）誰よりも用心深いからこそ強いというのも面白かったです。魔将たちからやたら愛されてるのも微笑ましかったなぁ。ルシ子とサ籐が好き。

2020/09/14

[真白優樹]

最強の不良である兄に間違えられ死んで、魔王へと転生した少年が、配下の重すぎる愛と評価を持て余しながらも平和の為に頑張る物語。―――戦え、たった一つの願いと家族を守る為に。臣下の魔族的すぎるノリに振り回され、魔族らしからぬ慈愛に誤解を積み重ね。だけど逆鱗に触れられたのなら容赦なし。そんな間違いなく名君な魔王を始めとして愉快な配下達含む魔族の面々のノリがこれでもかと面白い物語であり、独特の格好良さが胸に爽快感を齎してくれる物語である。是非末永く続いてほしい。果たして戦乱の行方とは。 次巻も勿論楽しみである。

2020/09/12