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出版社内容情報
「……ふぇ? な、なに?」
引きこもりの少女テラコマリこと「コマリ」が目覚めると、
なんと帝国の将軍に大抜擢されていた!
しかもコマリが率いるのは、下克上が横行する血なまぐさい荒くれ部隊。
名門吸血鬼の家系に生まれながら、血が嫌いなせいで
「運動神経ダメ」
「背が小さい」
「魔法が使えない」
と三拍子そろったコマリ。
途方に暮れる彼女に、腹心(となってくれるはず)のメイドのヴィルが言った。
「お任せください。必ずや部下どもを勘違いさせてみせましょう!」
はったりと幸運を頼りに快進撃するコマリの姿を描いたコミカルファンタジー!
引きこもりだけど、コマリは「やればできる子」!?
内容説明
「…ふぇ?な、なに?」引きこもりの少女テラコマリこと「コマリ」が目覚めると、なんと帝国の将軍に大抜擢されていた!しかもコマリが率いるのは、下克上が横行する血なまぐさい荒くれ部隊。名門吸血鬼の家系に生まれながら、血が嫌いなせいで「運動神経ダメ」「背が小さい」「魔法が使えない」と三拍子そろったコマリ。途方に暮れる彼女に、腹心(となってくれるはず)のメイドのヴィルが言った。「お任せください。必ずや部下どもを勘違いさせてみせましょう!」はったりと幸運を頼りに快進撃するコマリの姿を描いたコミカルファンタジー!引きこもりだけど、コマリは「やればできる子」!?第11回GA文庫大賞優秀賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
128
名門吸血鬼の家系に生まれながら、引きこもりの美少女コマリ。が、荒くれ部隊を率いる将軍に抜擢されてしまう。コマリの一人称でぼやく語り口が面白い。腹心メイドのヴィルの行動が破天荒なのが笑いをさらに誘う。部下から強い将軍と思い込まれ尊敬される過程はコメディーとして読ませる。全編これでいくのか?と思いきや中盤から不穏さが出て、シリアスさが増していく。ドラマ作りが上手くて感心。ドタバタな前半の展開の中で、コマリが成長していたことに打たれるし、終盤のバトルが燃える。一冊で楽しめる要素が多い作品。2巻も出たので読もう。2020/06/07
まっさん
49
★★★★☆ GA文庫大賞優秀賞受賞作品。発売前のpvを見る感じ少し自分には合わないかな〜と心配していたが全くそんなことはなく、思っていたよりギャグテイストが少なめだったこともあって最後まで楽しみながら読み進めることが出来た。あらすじにもあるような周囲の人達に実は自分にはなんの力もないことをバレないように誤魔化し続ける〜といった要素は正直そこまで作り込まれたものではなく、本当にその場しのぎの策や咄嗟の機転で誤魔化すくらいのレベルのものだったが、そこを差し引いても余りある主人公・コマリとそのメイドであるヴィ→2020/02/10
タイコンデロガ級
49
前半に軽快なギャグ、後半にシリアスな展開。 その配分が良くて、読んでて気持ちが良い。 キャラも凄く魅力でしたね。引きこもりのコマリ、変態メイドのヴィル、ロリコン紳士カオステルやツンデレヨハン等の第七部隊の面々…。 前半の「…百合はお嫌いですか」って言うヴィルの台詞は、ギャグに織り込まれているけれど多分当人としては真面目な告白だったのだろうと思いますね。いや、わたしはそれ以外の解釈の仕方を持ち得ない(百合厨)2020/01/12
オセロ
47
吸血鬼の美少女・コマリがあることをキッカケに始めた引きこもり生活が3年を過ぎたある日、コマリは目が覚めると父親の陰謀で国の重役である七朱天という将軍に抜擢されていた。 変態メイドのヴィルや個性豊かな部下達とコマリとのやり取りが笑いを誘うギャグパートと、血が飲めない為に吸血鬼として致命的な弱みを抱えるコマリが引きこもりになった原因の相手に立ち向かうシリアスなパートの塩梅が絶妙でしたね。次巻もコマリの活躍が楽しみです!2021/05/12
むっきゅー
36
ギャグがメッチャ笑えたし、予想外に熱い展開もあり面白かった。名門貴族令嬢で引きこもりのコマリを社会復帰させるため、パパが見つけてきた就職先が、帝国軍第七部隊の将軍職「七紅天大将軍」。殺人犯、テロリスト、幼女誘拐犯などが集められた問題児集団であり、弱い上司を簡単に殺害してしまう下克上なヤツラ。コネ入社で戦闘力ゼロのコマリが、ハッタリと勘違いで将軍職をギリギリ乗り切っていくギャグパートがテンポ良く笑える。実はコマリには本人も知らない能力があり、後半の展開はとても熱くラストシーンは痛快でした。続きが楽しみです。2020/02/22