出版社内容情報
もはや日本の国民食といっても過言ではない、カレー。
インドで生まれたこの料理は、イギリスから世界各地に広がって、それぞれの土地で、さまざまな影響を受けながら、独自の姿に変容していきました。
世界の人々は、カレーという「異文化」をどのようにとらえたのか? そして、われわれ日本人は、カレーをどのように受け入れたのか?
本書は、各地の食文化や宗教、社会制度を、「カレー」という食べ物を通じて読み解こうと試みました。
からいものは大好きな人も、苦手な人も、
世界史に興味がある人も、ない人も、
そして、カレーが好きな人もそうでない人も・・・・・・
褐色のスープが織りなす、美味なる世界に飛び込んでみませんか?
内容説明
ゴロッとした肉と野菜にかぶさる褐色のルウ、そして立ちのぼる強烈なスパイスの香り…。私たちが普段何気なく口にしているカレーは、数奇な運命をたどって日本にやってきた。だが、その道のりから見えてくるのは、決して明るいストーリーだけではない。差別と被差別、支配と隷属、禁忌と戒律など、さまざまな要因から強い影響を受けながらその姿を自在に変えてきたカレー。歴史と地理を縦横の糸にして編み込んだ、料理と人との壮大な物語。
目次
前菜 カレーの基礎知識(そもそも“カレー”とは何なのか?;カレーにはどんな系統がある? ほか)
1皿目 インドとカレー(インド料理は“混ぜる”文化;カレーはいつ頃から食べられていた? ほか)
2皿目 カレーの世界史(世界を魅了した希少な調味料;中世ヨーロッパが渇望したコショウの実 ほか)
3皿目 世界のカレー事情(辛すぎるパキスタン、一汁二菜のネパール;宗教タブーの少ないスリランカカレー ほか)
4皿目 カレーと日本人(カレー初上陸の地はどこだ?;カレーを最初に食べた日本人は誰? ほか)
著者等紹介
井上岳久[イノウエタカヒサ]
カレー総合研究所代表取締役。慶應義塾大学経済学部、法政大学法学部卒業。商社などに勤務後、2002年11月に「横濱カレーミュージアム」プロデューサーに就任し、入館者数減少に悩む同館を復活に導く。2006年に独立し、カレー総合研究所、2014年に「カレー大學」を設立。現在、カレー業界の活性化を目指し、積極的に活動を展開している。カレー研究の第一人者で、カレーの文化や歴史、栄養学、地域的な特色、レトルトカレー事情などカレー全般に関して造詣が深い。インドやイギリス、東南アジアに何度も足を運び、海外のカレーについても精通。日本全国のカレー店8000店舗以上を制覇し、7000種類以上のレトルトカレーを収集している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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