内容説明
ある日突然、異世界の女神・ラーナ様に異世界転移を命じられてしまった、冴えないおっさんの鹿島吾郎。ラーナ様いわく、転移先の世界で信仰する信者が減ってしまい消えてしまう寸前だという。そこで、信者獲得を目的に吾郎を女神の代理人『名代』にするべく目をつけたのだ。契約を結べばラーナ様の身体を好き勝手にしてもよいという条件を出され、性に奔放な吾郎はホイホイと請け負ってしまう。しかし、転移先の世界は盗賊やモンスターが跳梁跋扈する修羅の世界だった!!かくして吾郎は、微妙に役に立たない女神の権能を駆使して、信者獲得に奔走することになる―。書籍化に伴い大幅改稿!書き下ろしに『物語の前日譚』『ミル姉のご褒美』を収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
5
37歳の素人童貞、鹿島吾郎が森と生命の女神ラーナに見初められ、異世界でラーナの信者を増やすために奮闘することになる異世界転生もの。コミカルで軽い文体なのだが、内容は意外と生と性を扱うだけに重い。それでもHシーンはなかなか濃厚で良い。人を救うためとはいえ、初めて人を殺めた吾郎の様子や転生するところの描写はとてもよかった。後半、盗賊との籠城戦からの展開はとても熱い。使い勝手が悪いと思った魔法があんな使い方ができるとは(笑)。今後の吾郎の布教活動はどうなるのかが、とても気になる。次巻が楽しみ。2018/04/01
aki
2
原作未読。 モテないおっさんが異世界転移され女神の信者を集める話。チートスキルは出てくるも序盤はどれも微妙なもの、しかし終盤にかけて「そう使うのか」と伏線回収気味に活躍させるのに筆者の高い筆力を感じた。軽い文体ながらもモンスターとの熱い戦闘描写や盗賊達とのシリアスな駆け引きなども書けていて、著者の初作品とは思えない完成度である。チート主人公にありがちな意味不明な思考回路もしてないので不快感は少ない。おっさん特有のねちっこい官能シーンも魅力のひとつ。ノクターン発であるが、なろう読者でも十二分に楽しめる作品。
やたがらす
1
これは久々の掘り出し物。ノクタ発って事であまり期待してなかったけど、普通に面白いファンタジー小説だった。 濃いエロ描写は人を選ぶが、文体が軽妙でやたら地の文が面白い。『田中のアトリエ』とか『俺がいる』に通じる面白さ。 後半の緊迫感溢れる展開とドンデン返しも良かった。この展開は確かになろうじゃ無理だ。2018/03/08