出版社内容情報
共通の課題を40の異なるプログラミングスタイルで提示!
レーモン・クノーの『文体練習』にインスパイアされて執筆された本書は、1つの課題を40の異なるプログラミングスタイルで実装する、というコンセプトに基づき、プログラムの書き方とさまざまなアルゴリズムの長所短所を含めた特性を解説します。伝統的なコンピュータサイエンスで取り上げられるスタイルはもちろん、並行性やニューラルネットワークなど、最近のトレンドもカバー。各プログラミングパラダイムについての理解を深めることができます。
内容説明
レーモン・クノーの『文体練習』から着想を得て執筆された本書は、1つの課題を異なるプログラミングスタイルで実装し、さまざまなスタイルの特性やスタイルが生まれた歴史的経緯などを解説します。本家の『文体練習』は、「バスの中で起きた諍いと、その張本人を後で目撃した」という内容を、公的文書風、宣伝風、業界用語風など、99の異なる文体で表現したものですが、本書は、「単語の出現頻度をカウントして多いものから出力する」という課題を、40のスタイルで実装しています。リソース制約が大きかった時代の方法から、オブジェクト指向、純粋関数型、リフレクション、並行処理、ニューラルネットワークまで幅広いスタイルを扱い、マルチパラダイム言語Pythonの威力と魅力を感じられる構成となっています。
目次
第1部 歴史スタイル
第2部 基本スタイル
第3部 関数合成
第4部 オブジェクトとオブジェクトの相互作用
第5部 リフレクションとメタプログラミング
第6部 異常事態
第7部 データ中心
第8部 並行性
第9部 対話性
第10部 ニューラルネットワーク
著者等紹介
ロペス,クリスティナ(クリスタ)・ヴィディラ[ロペス,クリスティナクリスタヴィディラ] [Lopes,Cristina(Crista)Videira]
カリフォルニア大学アーバイン校ドナルド・ブレン情報・コンピュータ科学スクール(Donald Bren School of Information and Computer Sciences)のソフトウェア工学教授として、大規模データおよび大規模システムのソフトウェア工学を中心に研究している。ゼロックスPARCの、アスペクト指向プログラミングおよび言語AspectJを開発したチームの創設メンバーの1人でもある。研究活動に加えソフトウェア開発者としても活躍し、音響ソフトウェアモデムや仮想世界サーバ〇penSimulatorなどのオープンソースプロジェクトに貢献している。また、初期段階の持続可能な都市再開発プロジェクトのためのオンラインバーチャルリアリティを専門とする会社の共同設立者でもあり、OpenSimulatorベースの仮想世界検索エンジンを開発・保守している。ノースイースタン大学で博士号を、ポルトガルのリスボン大学工学部(Instituto Superior T´ecnico)で修士号と理学士号を取得している。全米科学財団(National Science Foundation)の助成金を受けており、権威あるCAREER賞も受賞した。また、ACM Distinguished ScientistおよびIEEEフェローでもある
菊池彰[キクチアキラ]
日本アイ・ビー・エム株式会社勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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