学術選書<br> ポスト構造主義フェミニズムとは何だったのか

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ポスト構造主義フェミニズムとは何だったのか

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  • サイズ 46判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784814005895
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C1336

出版社内容情報

性的マイノリティやフェミニズムというテーマについて、近年かつてないほど急速に社会的な関心が高まりつつある。その一方で、ポスト構造主義フェミニズムの台頭によって、社会的な性別であるジェンダーのみならず、生物学的な事実としてのセックスもまた社会的構築物でしかないという見方が出現している。本書はこれらの見解を批判的に考察し、その問題点を明らかにすることよって、セックス/ジェンダーの概念的枠組みを刷新することを目指す。


【目次】

序 章 はじめに

第1章 「セックスもまたジェンダーである」のか?
―ポスト構造主義フェミニズムにおけるジェンダー概念再考に向けて
1 はじめに
2 J・W・スコットによるジェンダーの再定義
3 L・ニコルソンによる「生物学的基礎づけ主義」批判
4 ポスト構造主義フェミニズムにおけるジェンダー概念の再評価

第2章「セックス」はフィクションか?
―J・バトラーとフランス唯物論フェミニズム
1 はじめに
2 「観念」としてのセックス
3 バトラーによるウィティッグ読解の問題
4 身体的差異の有徴化―ギヨマンの議論
5 バトラーとギヨマンの比較
6 おわりに

第3章 性別二元論批判を問いなおす
―性別二元論批判は何を見落としてきたのか
1 はじめに
2 Kessler & McKennaによる性別二元論批判
3 性別二元論批判の骨子
4 セックスの連続性とジェンダーの二元性を対置することの陥穽
5 セックスという分類は恣意的か?
6 性別二元論批判が見落としてきたもの
7 性別二元論の何が問題なのか
8 おわりに

第4章 「社会的につくられた性差」とは何の謂いか
―セックス/ジェンダーの区分を擁護する
1 はじめに
2 性差と性役割
3 性差をめぐる似非科学主義
4 「知」としてのジェンダー
5 「生物学的ではない性差」
6 社会通念が生み出す現実5
7 おわりに

第5章 バトラーはボーヴォワールをいかに誤読したか
―「規範としてのジェンダー」と「自由としてのジェンダー」
1 はじめに
2 バトラーによるボーヴォワール解釈
3 「なる」と「つくられる」
4 女性の「生成」をめぐって
5 ジェンダーからの自由/ジェンダーへの自由
6 規範としてのジェンダー/自由としてのジェンダー
7 ジェンダーというタームにおける語義の反転
8 おわりに

第6章 「ジェンダーの複数化」か、「ジェンダーのない社会」か
―J・バトラーとフランス唯物論フェミニズム
1 はじめに
2 文化による解釈/個人による解釈
3 バトラーにおける二種類の規範
4 「つねにすでに」の帰結
5 ウィティッグをあえて誤読するバトラー
6 性別二元論が問題なのか
7 デルフィとバトラー
8 おわりに

終 章 ジェンダー/セクシュアリティ研究の枠組みを再構築する

初出一覧
あとがき
参考文献
索引(人名/事項)

内容説明

性的マイノリティやフェミニズムというテーマについて、近年かつてないほど急速に社会的な関心が高まりつつある。その一方で、ポスト構造主義フェミニズムの台頭によって、社会的な性別であるジェンダーのみならず、生物学的な事実としてのセックスもまた社会的構築物でしかないという見方が出現している。本書はこれらの見解を批判的に考察し、その問題点を明らかにすることによって、セックス/ジェンダーの概念的枠組みを刷新することを目指す。

目次

序章 はじめに
第1章 「セックスもまたジェンダーである」のか?―ポスト構造主義フェミニズムにおけるジェンダー概念再考に向けて
第2章 「セックス」はフィクションか?―J・バトラーとフランス唯物論フェミニズム
第3章 性別二元論批判を問いなおす―性別二元論批判は何を見落としてきたのか
第4章 「社会的につくられた性差」とは何の謂いか―セックス/ジェンダーの区分を擁護する
第5章 バトラーはボーヴォワールをいかに誤読したか―「規範としてのジェンダー」と「自由としてのジェンダー」
第6章 「ジェンダーの複数化」か、「ジェンダーのない社会」か―J・バトラーとフランス唯物論フェミニズム
終章 ジェンダー/セクシュアリティ研究の枠組みを再構築する

著者等紹介

古川直子[フルカワナオコ]
長崎総合科学大学共通教育部門講師。京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。専門はジェンダー/セクシュアリティ理論、S・フロイト研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Dwight

0
「性別が単なる生物学的分類でしかない社会」を招来するために「身体とは無関係に性別を選べる」制度を方便として採用するべきであるという立論であれば佐倉の主張は擁護されるのではないか。勿論そのような「差別のない」社会が到来した暁には「本人が性別を選ぶ」ことは無意味になるのだが。ところでその社会において「性自認」は一体どのように理解されるのだろうか疑問である。2025/08/24

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