出版社内容情報
次元の数を減らして単純化する思考では、人間社会の複雑なダイナミズムは捉えられない。さまざまな要素が複合的に絡み合う社会進化プロセスの解明に、複雑適応系システムの視点で真っ向から挑み、西洋先進国の世界観が人口動態やテクノロジー、環境と共に進化してきた過程を追う。現代社会が直面する課題の根源に迫る快著。
内容説明
300万年の人間の認知の歴史を紐解き、現代の難問に挑む。次元の数を減らして単純化する思考では、人間社会の複雑なダイナミズムは捉えられない。さまざまな要素が複合的に絡み合う社会進化プロセスの解明に、複雑適応系システムの視点で真っ向から挑み、西洋先進国の世界観が人口動態やテクノロジー、環境と共に進化してきた過程を追う。現代社会が直面する課題の根源に迫る快著。
目次
第1部(本書がどのようにして生まれ、何を語り、何を語らないのか;課題の定義;科学と社会 ほか)
第2部(人間の社会環境的共進化の輪郭;自己組織化する、散逸的な情報流動構造としての社会システム;解決策は常に問題を引き起こす ほか)
第3部(グローバルな流動構造として台頭した西洋;グローバル社会は「ティッピング・ポイント」を迎えているのか?;これまでにないティッピング・ポイント ほか)
著者等紹介
嶋田奈穂子[シマダナホコ]
総合地球環境学研究所 外来研究員、滋賀大学非常勤講師。専門は、人間文化学、イマジナリー生態学
ファン・デル・レーウ,サンデル[ファンデルレーウ,サンデル] [van der Leeuw,Sander]
考古学者であり歴史学者である著者は、複雑適応システム(Complex Adaptive Systems)アプローチを社会環境問題、テクノロジー、イノベーションに応用した先駆者である。1991年から2000年まで、南ヨーロッパにおける持続可能性の課題に対してCASの視点を用いたARCHAEOMEDES研究プログラム(世界初)をコーディネートした。アムステルダム、ライデン、ケンブリッジ、パリ(ソルボンヌ大学)で教鞭をとり、アリゾナ州立大学人類進化・社会変動学部の創設ディレクター、同大学サステナビリティ学部の学部長を務めた。長を務めた。AAASフェロー、RIHN名誉フェロー(日本、京都)、サンタフェ研究所エクスターナル・ファカルティ・フェロー、オランダ王立芸術科学アカデミー通信会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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