出版社内容情報
私たちは飼い慣らし、飼い慣らされて生きている--そのドムスから逃れよ!と、彼らは誘いかける。人間と動植物が集住する空間・ドムス(domus)から逃れつづける狩猟採集民。一つの食物に依存せず、一つの生業の固執せず、多種多様な生物たちとかかわりあいながら、森と〈共生成〉しつづける。その〈生き方〉が文化と自然の境界を融かしていく。コンゴ盆地・カメルーンの森でバカ・ピグミーとともにくらしながら、彼らの〈生き方〉と森の〈歴史〉を記述した。シリーズ『生態人類学は挑む』最終巻。
内容説明
私たちは飼い慣らし、飼い慣らされて生きている―そのドムスから逃れよ!と、彼らは誘いかける。人間と動植物が集住する空間・ドムス(domus)から逃れつづける狩猟採集民。その“生き方”が文化と自然の境界を融かしていく。
目次
序章
第1章 狩猟採集民研究のパラダイム
第2章 モロンゴ―森の狩猟採集生活
第3章 一年型ヤマノイモの集中分布
第4章 ヤマノイモ分布の歴史生態学
第5章 生業の農耕化か、多様化か?
第6章 アンチ・ドムスの“生き方”
終章
著者等紹介
安岡宏和[ヤスオカヒロカズ]
京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科准教授。京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。法政大学人間環境学部講師、同准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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