出版社内容情報
南方熊楠(1867-1941)は、天才的な資質をもった博物学者、民俗学者であった。そのために、尊敬のまなざしから書かれた「熊楠本」は数多い。若い頃に、大英博物館で膨大な資料群に対峙した熊楠の奮闘ぶりには感銘を受けるが、一方で熊楠が用いた情報は、資料考証が十分でないところもあり、その取扱いにおいて杜撰と思えるところもみられる。本書は、ロンドン滞在期間の研究活動に焦点を当て、同時代の資料をもとに検証することによって、等身大の熊楠像を提示する。
内容説明
南方熊楠(1867‐1941)は、天才的な資質をもった博物学者、民俗学者であった。そのために、畏敬のまなざしから書かれた「熊楠本」は数多い。若い頃に、大英博物館で膨大な資料群に対峙した熊楠の奮闘ぶりには感銘を受けるが、一方で熊楠が用いた情報は、資料考証が十分でないところもあり、その取扱いにおいて杜撰と思えるところもみられる。本書は、ロンドン滞在期間の研究活動に焦点を当て、同時代の資料をもとに検証することによって、等身大の熊楠像を提示する。
目次
第1章 南方熊楠が語る自らの生涯と一九世紀のイギリス
第2章 南方熊楠と猫とイスラーム
第3章 南方熊楠と比較宗教学―在英期間初期までに読んだ文献
第4章 ウィリアムズと『仏教講論』―熊楠と仏教およびキリスト教
第5章 熊楠と帰納法―ミルとベインから学んだこと、その学問の方法と「燕石考」
第6章 熊楠の研究方法と後代の評価
著者等紹介
嶋本隆光[シマモトタカミツ]
1951年生まれ。大阪外国語大学ペルシア語学科卒業。UCLA歴史学科大学院修了。元大阪大学教授。現在、大阪女学院大学非常勤講師。専門はイスラーム現代思想で、イスラームのシーア派に関する日本でも有数の研究者である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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