出版社内容情報
ギリシア古喜劇を代表する詩人の現存作品からなる全集が登場。本分冊には、ペロポネソス戦争のさなか、和平論者の立場から主戦論者を攻撃した『アカルナイの人々』、彼が初めて自らの名のもとに上演した『騎士』、ソクラテスをソフィストの頭領に見立てて非難した『雲』、アテナイ人の裁判好きを揶揄した『蜂』の4篇を収録。(全3冊)
内容説明
ギリシア古喜劇を代表する詩人の現存作品が、詳細な註や解説を伴う達意の個人全訳で登場。
著者等紹介
戸部順一[トベジュンイチ]
成城大学名誉教授。1951年神奈川県生まれ。1983年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。成城大学文芸学部助教授、教授を経て2022年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
8
必然を主題とする悲劇は主人公に宿命を担わせるが、偶然を主題とする喜劇は主人公に混乱をもたらす。ソクラテスと同時代に生きた著者の喜劇は、言葉を真理に向ける哲学者と説得の技術を教えるソフィストをごちゃ混ぜにし、人間の理知を動物たちと共に不確かで一時的な身体の知(笑い)で揺るがす。本書収録の『アルカナイの人々』『騎士』『雲』『蜂』で、『雲』を除く3作の表題は劇中人物でも物語内容でもなく、劇を注釈し観客にその鑑賞法を教える合唱隊(コロス)の名が冠される。『雲』は吊り籠でフワフワ登場するソクラテスを揶揄した表題だ。2026/03/11




