出版社内容情報
哲学者のギリシア悲劇論と言えば、アリストテレス、ニーチェのものが知られているが、本書は、ハイデッガーのギリシア悲劇論という、従来ほとんど取り上げられていない主題を論じる。主著『存在と時間』における背景から、講義録や覚書き、さらに近年注目の「黒表紙のノート」までをもとにこの主題に接近し、ハイデッガーの思索の道程を解明するとともに、ギリシア悲劇が有する哲学的、今日的意義を問う。
内容説明
哲学者のギリシア悲劇論と言えば、アリストテレス、ニーチェのものが知られているが、本書は、ハイデッガーのギリシア悲劇論という、従来ほとんど取り上げられていない主題を論じる。主著『存在と時間』における背景から、講義録や覚書き、さらに近年注目の「黒表紙のノート」までをもとにこの主題に接近し、ハイデッガーの思索の道程を解明するとともに、ギリシア悲劇が有する哲学的、今日的意義を問う。
目次
序 問題の所在―なぜギリシア悲劇なのか
第1章 歴史、運命、悲劇
第2章 アイスキュロス解釈―『縛られたプロメテウス』
第3章 ソポクレス解釈(1)『オイディプス王』
第4章 ソポクレス解釈(2)『アンティゴネ』
第5章 ディオニュソスをめぐって
第6章 ニーチェにおける「悲劇」
第7章 存在の問いと「悲劇」―歴史的運命としてのニヒリズム
結 問題の射程―改めて、今なぜギリシア悲劇なのか
著者等紹介
秋富克哉[アキトミカツヤ]
1962年、山口県生まれ。1991年、京都大学大学院博士後期課程研究指導認定退学。現在、京都工芸繊維大学教授。哲学専攻。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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