出版社内容情報
「小さいバッグのポケット」のような曖昧な表現を、人は意味ごとに声の高低や身振りの型を変化させて伝えようとする。このような身体的工夫は、はたして文を正しく伝えているのだろうか? 統語的曖昧文に共起するイントネーションとジェスチャーの相互作用を、産出・理解の両面から検討。両者を認知構文論の観点から文法的解釈とセットの「構文」として提案し、マルチモーダル研究の新たな可能性を切り拓く。
内容説明
「小さいバッグのポケット」のような曖昧な表現を、人は意味ごとに声の高低や身振りの型を変化させて伝えようとする。このような身体的工夫は、はたして文を正しく伝えているのだろうか?統語的曖昧文に共起するイントネーションとジェスチャーの相互作用を、産出・理解の両面から検討。両者を認知構文論の観点から文法的解釈とセットの「構文」として提案し、マルチモーダル研究の新たな可能性を切り拓く。
目次
第1章 序論
第2章 認知的構文文法における言語外的要素
第3章 ダウンステップによる統語構造の表示
第4章 ジェスチャーによる統語構造の表示
第5章 イントネーションとジェスチャーの相互作用
第6章 理解の側面からみた言語外的要素を形式とする構文
第7章 結論
著者等紹介
岡久太郎[オカヒサタロウ]
1991年東京生まれ。静岡大学情報学部情報社会学科助教。京都大学博士(人間・環境学)。京都大学大学院人間・環境学研究科特定研究員、京都大学大学院情報学研究科特定研究員を経て現職。専門分野は認知言語学、マルチモーダル研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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