出版社内容情報
巨大な消費社会と対峙する「山野」を支え、新しい関係を結びなおすために。無駄だと断じられたものの本来の価値や機能に思いをめぐらせてみることで全くちがう風景が見えてくる。農耕によるバイオマスの増加、商品作物の変容と代替、外来樹の侵入と共存……残しながら使い作りながら使うために、「利用」を根本から考え直す。
内容説明
長い時をかけて培ってきた知恵や技術が消えようとしている今、無駄だと断じられたものの本来の価値や機能に思いをめぐらせてみる。農耕によるバイオマスの増加、商品作物の変容と代替、見捨てられてきた草花たち、外来樹の侵入と共存…残しながら使い作りながら使うために、「利用」を根本から考え直す。
目次
第1部 つかう(畑地利用のローカル戦略―樹木のある畑地景観のつくり方・つかい方;人とザンジバルアカコロブスの関係を考える―国立公園の設置をめぐって;出作りによる乾燥林の焼畑―マダガスカル南西部における無主地の利用)
第2部 置き換える(雑草の資源化―ボルガバスケット産業における材料の転換;つかい、つくられるラオスの在来野菜;新しい生態系をつくる)
第3部 つくる(「つくる」と「つかう」の循環をうみだす―タンザニアにおける籾殻コンロの開発実践をとおして;食文化を支える再生可能燃料―ウガンダ・首都カンパラにおけるバナナの調理方法とバイオマス・ブリケットの活用から;消えない炭と林の関係 ほか)
著者等紹介
伊谷樹一[イタニジュイチ]
京都大学アフリカ地域研究資料センター教授。京都大学大学院農学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(農学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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