学術選書<br> 日本書紀の鳥

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学術選書
日本書紀の鳥

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  • サイズ 46判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784814004058
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C1345

出版社内容情報

『日本書紀』には数多くの鳥が登場する。『万葉集』も同様だ。ところが登場する種とその頻度に注目すると,明らかに『日本書紀』と『万葉集』には違いがあるのだ。それは何故か? 分布や形態・生態などの生物学的推論,記述のされ方の違いへの着目など,文字通り文理双方の視点からの考察で,古代人と鳥との関わりに迫り,政治史の中に現れる生き物の謎に迫る。フルカラー

目次
まえがき

1章 鶺鴒──伊奘諾尊・伊奘冉尊に性教育?
   閑話鳥題 1  キセキレイの水洗トイレ
2章 鶏──常世の長鳴き鳥は東南アジアから
   閑話鳥題 2 鳥居の起源
3章 翡翠(鴗爲)──皇居の翡翠
   閑話鳥題 3 カワセミの求愛給餌
4章 鷦鷯──天皇の名前になった鳥
   閑話鳥題 4 鷦鷯天皇
5章 鵜──『日本書紀』に鵜飼の起源
   閑話鳥題 5 外国にもあった鵜飼
6章 千鳥──疑いをかけられた木花の開耶姫
   閑話鳥題 6 千鳥足
7章 八咫烏──八咫烏は群れだった?
   閑話鳥題 7 八咫烏と蹴球
8章 鴫──しぎの罠にイノシシが掛かる
   閑話鳥題 8 辛酉(かのと・とり)
9章 金鵄──金鵄は陰陽五行説から?
   閑話鳥題 9 金鵄と校章
10章 桃鳥・桃花鳥──桃花鳥はトキではない?
   閑話鳥題 10 添い遂げたウモウダニ 日本産トキと一緒に絶滅
11章 雀──雀魚とはハリセンボン
   閑話鳥題 11 日本にスズメは何羽いるのか
12章 白鳥── 鳴鵠はハクチョウか,それともコウノトリか?
   閑話鳥題 12 豊岡市の「久々比神社」
13章 覚賀鳥──料理の祖神・磐鹿六雁命の故事
   閑話鳥題 13 鶚鮨
14章 鳰鳥──潜りのスペシャリスト
   閑話鳥題 14 カイツブリの親子
15章 鴨──古代から天皇はかも猟がお好き
   閑話鳥題 15 鴨にする
16章 木菟──木菟宿禰は本当は鷦鷯宿禰
   閑話鳥題 16 コノハズクとブッポウソウ
17章 隼──隼は鷦鷯より手が速い
   閑話鳥題 17 JAXAの「はやぶさ」「こうのとり」
18章 鷹──鷹狩の起源と鷹匠の埴輪
   閑話鳥題 18 鷲と鷹はどう違う?
19章 雁──「意味不明」の歌から種を推測してみる
   閑話鳥題 19 堅田の落雁
20 章 百舌鳥── 仁徳陵(百舌鳥耳原中陵)の周りはモズだらけ
   閑話鳥題 20 モズのはや贄
21章 鳩──兄妹の禁断の愛の忍び泣き
   閑話鳥題 21 平和の鳩,戦闘の鳩,オリンピックの鳩
22章 鵞鳥──呉からの献上品を犬に噛み殺された話
   閑話鳥題 22 侮蔑語と鳥
23章 孔雀──孔雀の尾はなぜ立派なのか
   閑話鳥題 23 空想の鳥 朱雀と鳳凰
24章 鵲──大伴家持も驚愕する伝来の歴史
   閑話鳥題 24 鵲の渡せる橋に置く霜の
25章 斑鳩──「斑鳩」は,なぜ「いかるが」か
   閑話鳥題 25 斑鳩の里
26章 休留・茅鴟──四方八方を見通せるフクロウは知恵者
   閑話鳥題 26 知恵の神様
27章 雉──「天に赤い気」はオーロラか?
   閑話鳥題 27 鳴かずば雉も射られざらまし
28章 鸚鵡──新羅からの容姿端麗な人質が届けた鳥
   閑話鳥題 28 オウムとインコの違い
29章 鴛鴦──あやしくなってきた「鴛鴦の契り」
   閑話鳥題 29 鴛鴦之契
30章 燕──尾羽の長いツバメほどもてる
   閑話鳥題 30 若いツバメ
31章 山鶏──日本鳥学会の「シンボル」
   閑話鳥題 31 ヤマドリの復活
32章 臘子鳥──大群をなすから「集鳥」
   閑話鳥題 32 霞網
33章 巫鳥──「神聖な・占いをする」巫鳥
   閑話鳥題 33 佐久の草笛
34章 鸖──種名判定は難しい
   閑話鳥題 34 マナヅルの渡り経路と非武装地帯
35章 古代の政治と鳥──なぜホトトギスやウグイスが登場しないのか
   閑話鳥題 35 白色レグホーン

あとがき
謝辞
付表1 万葉集(登場首数)と『日本書紀』に現れた鳥類の登場回数
引用文献
事項・人名(神名)索引
種名索引
著者略歴・挿絵画家紹介

著者略歴
著・文・その他:山岸 哲

 昭和14(1939)年,長野県須坂市に生まれる。信州大学教育学部卒業(京都大学理学博士)。大阪市立大学理学部教授,京都大学理学部教授,山階鳥類研究所長,新潟大学朱鷺・自然再生学研究センター長,兵庫県立コウノトリの郷公園長を歴任。この間,日本鳥学会長,応用生態工学会長などを務める。『BirdsNote』(信濃毎日新聞社),『モズの嫁入り』(大日本図書),『マダガスカル自然紀行』(中央公論新社),『けさの鳥』(朝日新聞社),『げんきくん物語』(講談社),『日本の希少鳥類を守る』(編著, 京都大学学術出版会)など著書・編書・訳書多数。平成11(1999)年に山階芳麿賞受賞。平成19(2007)年に環境大臣表彰。大阪市立大学名誉教授。

著・文・その他:宮澤 豊穂

 昭和25(1950)年,長野県上水内郡戸隠村(現長野市)に生まれる。地元の小中学校卒業を経て,長野高校へ進学。伊勢の皇学館大学文学部国史学科卒業後,長野県内の中学校に勤務。その間『日本書紀』の全訳に取り組み,平成21(2009)年に「ほおずき書籍」より上梓。平成元(1989)年には,戸隠神社に奉仕する聚長に就任。教員退職後は,戸隠神社伝来の御神楽の楽長職を拝命。現在は,「笑顔を広げる」「『日本書紀』に学ぶ」を2 本柱として,「豊穂塾」を主宰。平成22(2010)年に神社本庁内財団法人神道文化会より出版功労章受章。

内容説明

『日本書紀』には数多くの鳥が登場する。『万葉集』も同様だ。ところが登場する種とその頻度に注目すると、明らかに『日本書紀』と『万葉集』には違いがあるのだ。それは何故か?分布や形態・生態などの生物学的推論、記述のされ方の違いへの注目など、文字通り文理双方の視点からの考察で、古代人と鳥との関わりの有り様に迫り、政治史の中に現れる生き物の謎に迫る。

目次

鶺鴒―伊奘諾尊・伊奘冉尊に性教育?
鶏―常世の長鳴き鳥は東南アジアから
翡翠(〓爲)―皇居の翡翠
鷦鷯―天皇の名前になった鳥
鵜―『日本書紀』に鵜飼の起源
千鳥―疑いをかけられた木花の開耶姫
八咫烏―八咫烏は群れだった?
鴫―しぎの罠にイノシシが掛かる
金鵄―金鵄は陰陽五行説から?
桃鳥・桃花鳥―桃花鳥はトキではない?〔ほか〕

著者等紹介

山岸哲[ヤマギシサトシ]
昭和14(1939)年、長野県須坂市に生まれる。信州大学教育学部卒業(京都大学理学博士)。大阪市立大学理学部教授、京都大学理学部教授、山階鳥類研究所長、新潟大学朱鷺・自然再生学研究センター長、兵庫県立コウノトリの郷公園長を歴任。この間、日本鳥学会長、応用生態工学会長などを務める。著書・編書・訳書多数。平成11(1999)年に山階芳麿賞受賞。平成19(2007)年に環境大臣表彰。大阪市立大学名誉教授

宮澤豊穂[ミヤザワトヨホ]
昭和25(1950)年、長野県上水内郡戸隠村(現長野市)に生まれる。地元の小中学校卒業を経て、長野高校へ進学。伊勢の皇学館大学文学部国史学科卒業後、長野県内の中学校に勤務。その間『日本書紀』の全訳に取り組み、平成21(2009)年に「ほおずき書籍」より上梓。平成元(1989)年には、戸隠神社に奉仕する聚長に就任。教員退職後は、戸隠神社伝来の御神楽の楽長職を拝命。現在は、「笑顔を広げる」「『日本書紀』に学ぶ」を2本柱として、「豊穂塾」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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わ!

2
とても面白かったです。私が鳥好きだという事もあるのでしょうが、「日本書紀」のこんなにもいろいろな場面で、様々な鳥が登場していることを知り、あらためて古代の日本人が自然(人以外の生物)と、どの様に接していたのかがよくわかる一冊になっていました。また各々のテキストの中でどんな鳥がクローズアップされるかによって、「日本書紀」と「万葉集」の世界観に差異があらわれてくるというもとても興味深く読ませていただきました。2022/07/28

takao

1
ふむ2022/09/11

ももんが

0
文系理系の垣根を超えて読めるようにと書かれている本。 神代の昔から鳥が政治や祭祀に利用されている。 日本書紀の記載とともに、渡りや生息域での繁殖などのデータがあるものは掲載され考察されている。日本書紀には鶯と時鳥が出てこないというのも興味深かった。2023/02/09

神谷孝信

0
古文に関しては難解な部分も多いが、一般内容については示唆が多く、楽しく読めた好書。42022/07/16

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