出版社内容情報
循環する社会が持続する仕組み=オートポイエーシスを分析し、彼らの目から世界の重層性をとらえる。システム論と生態人類学の融合。
内容説明
「完結」した小さな村は、広大な世界を包む多面体である。彼らが世界をみるまなざしで私も世界を見てみたい―なにが社会を形作っているのか、そのシステムの綾を解きほぐせば、彼らのまなざしを垣間見ることができる。「世界システム」を構想してしまった私たちが見過ごしている風景の重層性を、パプアニューギニア・ボサビの人びとが営む自給自足の生活から描き出す。
目次
第1章 ボサビの人びとに出会う
第2章 ロングハウスに住まう
第3章 バナナを栽培する
第4章 サゴを打つ
第5章 イヌと移動する
第6章 ブタを購う
第7章 共に食べる
第8章 人を数える
第9章 システムを想像する
第10章 マルチシステムズ
著者等紹介
小谷真吾[オダニシンゴ]
千葉大学文学部教授。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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ボサビの人びとに出会う: 生態人類学的調査 フィールドあるいはシステムの内と外 ロングハウスに住まう バナナを栽培する サゴを打つ イヌと移動する ブタを購う 共に食べる 人を数える システムを想像する: ボサビなのか キリスト教的システム 企業・行政システム 複数の社会システム エコシステムと生業システム 複数の重なり合うシステム マルチシステムズ: マルチシステム 生態人類学とシステム論 生態人類学における展開の必然性 日本の生態人類学 人類生態学と医療システム ボサビ・カウンティング・システム2021/08/30