出版社内容情報
出会いを避けるチンパンジーとは対照的に、異なる集団が交わり一緒のときを楽しむボノボの祝宴。コンゴの森で綴られた瑞々しい動物記
内容説明
思いがけないきっかけでチンパンジーの原野からボノボの森に身を移すことになった著者。森を遊動する複数のボノボ集団が出会う瞬間を求めて追跡をつづけた先に目撃したものは、集団どうしの出会いを避けるチンパンジーとは対照的に、異なる集団が交わり一緒のときを楽しむボノボたちの姿だった。コンゴの森で綴られた、瑞々しい動物記。
目次
1章 森への序章(ボノボの棲む森から;ボノボの森へのいざない ほか)
2章 ワンバのボノボたち―かれらの生活を追う(ワンバの朝;ボノボたちのあいだへ ほか)
3章 ボノボたちの出会いの祝宴―集団の出会いを追う(ボノボからの洗礼;ワンバのボノボ集団の変遷 ほか)
4章 イヨンジの森のボノボたち―隣の地域個体群を追う(イヨンジの森にて;新しい集団の人づけ ほか)
5章 ボノボの保全(自然のあいだから;ボノボをめぐる保全の現場 ほか)
著者等紹介
坂巻哲也[サカマキテツヤ]
1997年、京都大学理学部卒業。旅人と詩人になる夢を保留し、大学院に進学。タンザニアのマハレ山塊でチンパンジーを追跡することに魅せられる。個体識別したチンパンジーが夢に出てくるようになる。2005年、京都大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。原野のチンパンジーの広域調査などを進めた後、2007年、コンゴ民主共和国でボノボの調査をはじめる。日本チームのボノボ調査地ワンバをベースにしながら、国際NGO「アフリカ野生生物基金」のイヨンジ保護区プロジェクトにも参加。2018年、ロマコ森林にベースを移す。京都大学霊長類研究所研究員などを経て、現在はベルギーのアントワープ動物園が進めるボノボ保全活動、ロマコのツーリズム開発プロジェクトに従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。