出版社内容情報
ペルー・ティティカカ湖――浮島の迷路へと、近代化の波から逃れ去る先住民。その背中を見つめた著者が、浮動する生を描く。
内容説明
浮動しながら、近代化から逃れ去る人びと―。ペルー・ティティカカ湖―水鏡を小舟で移動する先住民は、押し寄せる国家管理の圧力から浮島がつくる迷路のなかへ逃れ、したたかに逆利用する。その背中を追いつづけた著者が、浮動する生を描き出す。
目次
序章
第1章 ペルー・アンデス先住民と研究者の出会い方
第2章 移動する先住民の土地権利主張―ティティカカ国立保護区との相克をめぐるアポリア
第3章 独自圏域としての湖水域―水上交通の再編と移動する浮島
第4章 浮島の観光化と交易活動の再編―貨幣の流れに注目して
第5章 引きずり出された先住民―浮島における身分証明書の普及と徴兵制
第6章 海岸地域への跳躍―新世代のライフヒストリーを中心に
第7章 貨幣の奔流を生きる―観光をめぐる現在
第8章 境界への囲い込みに抗う移動実践とその合流―自然資源利用に注目して
終章
著者等紹介
村川淳[ムラカワアツシ]
1980年東京都生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程修了、博士(農学)。現在、京都大学、滋賀大学などで非常勤講師をつとめる。専門はラテンアメリカ地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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