出版社内容情報
稀少価値の高い初版からの全訳。知識論のコペルニクス的転回と言われる新しい学は、詩的記号論など多くの特異で示唆的な議論を含む。ヴィーコ『新しい学の諸原理』の稀少的価値の高い1725年版(すなわち初版)からの全訳。本書は知識論のコペルニクス的転回をもたらしたと称されるが、神が人間の内部において観念を創造するなど、奇想天外な議論を展開、西洋古典の豊富な知識を交えながら「新しい学」を構築する。詩的記号論など示唆的な多くの議論を含んでいる。
凡例
訳者からのメッセージ
〔ヨーロッパのアカデミーへの呼びかけ〕
著作の観念
第一巻 ある一つの新しい学を見出すという目的の必然性と手段の困難さ
第二巻 観念にかんするこの学の諸原理
第三巻 言語の部門にかんするこの学の諸原理
第四巻 この学を確立する証拠の根拠
最終[第五]巻 文明の哲学と諸国民の普遍史が同時に形成されるように素材を処理すること
著作の結論
指標
解説
索引(人名・事項)
ヴィーコ[ヴィーコ]
著・文・その他
上村 忠男[ウエムラ タダオ]
翻訳
内容説明
クローチェが再評価し、さまざまな思想家に影響をあたえた『新しい学の諸原理』は、汲めども尽きぬ発想の源泉であり、詩的記号論など示唆的な多くの議論を含んでいる。知識論のコペルニクス的転回。原典で読むイタリア思想界の巨匠ヴィーコ。
目次
第1巻 ある一つの新しい学を見出すという目的の必然性と手段の困難さ(この著作を構想することになった動機;ある一つの新しい学の構想 ほか)
第2巻 観念にかんするこの学の諸原理(摂理が諸国民の第一の原理である;通俗的な知恵が諸国民の世界の規範である ほか)
第3巻 言語の部門にかんするこの学の諸原理(神話学と語源学の新しい諸原理;詩の新しい諸原理 ほか)
第4巻 この学を確立する証拠の根拠
最終(第5)巻 文明の哲学と諸国民の普遍史が同時に形成されるように素材を処理すること(文明が諸国民のあいだでとる経過の一様性;この学の起源はエジプトの古さを示す二つのことがらのうちに見出される ほか)
著者等紹介
上村忠男[ウエムラタダオ]
1941年生まれ、東京外国語大学名誉教授。専門は学問論・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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