出版社内容情報
「恋」を事例に「本当の弁論術」とは何かが探求される。プラトン中期から後期への過渡的な要素を含む点でも重要な位置を占める作品。恋の賛否を手掛かりに、魂不死説・魂三区分説・想起説などプラトンの主要思想の宇宙的規模での展開を通じて、最終的に「本当の弁論術」とは何かが探究される。著者の作品内で初めて、自己運動者としての魂という後期に受け継がれる考えが提示される一方、中期の特徴をなすイデア論が積極的に表明される最後の作品という点でも、興味深い位置を占めている。近年の研究を踏まえた気鋭の新訳。
パイドロス
補 註
関連地図
解 説
索引
テクスト註
プラトン[プラトン]
著・文・その他
脇條 靖弘[ワキジョウ ヤスヒロ]
翻訳
内容説明
イリソス川のほとり、恋を題材に、天空まで想いを馳せつつ探求される「真の弁論術」。
著者等紹介
脇條靖弘[ワキジョウヤスヒロ]
山口大学教授。1961年大阪府生まれ。1991年京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。2006年山口大学講師、助教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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